世界各国で新型コロナの変異種が広がっている感染力が最大で7割高いとされる変異種が9月(2020年)に確認されたイギリスでは、12月中旬には3分の2が変異種の感染となっている。この種はヨーロッパ各国やカナダ、シンガポール、オーストラリアなどでも見つかっているが、アフリカでは別の変異種も確認されていて、南アフリカでは若く健康だった人が重症化するという報告があるほか、まだ調査中だがナイジェリアでも変異種が出現している。
変異種は国内でもすでに8例が確認されている。先週金曜日の25日にイギリスから帰国した男女5人のほか、13日にイギリスから帰国した50代女性、さらに16日に帰国したパイロットの30代男性から20代女性家族へのヒト?ヒト感染も起きている。
航空会社関係者は自覚症状がなければ空港での検査対象外。パイロット男性は16日に帰国した後に症状が出たため21日に受診、おととい26日に変異種が検出された。
豪州からの入国者検査、変異種確認から5日後に再開って遅くないか
こうした事態を受け、政府は今日28日から1月末まで、原則として全ての国と地域からの外国人入国を拒否することを発表した。イギリスや南アフリカからの帰国者は、3回検査に加えて14日間待機、その他の国からの帰国者は2回の検査と14日間待機が求められるようになる。
しかし、対応が後手に回っているのではないかという気になる情報もある。11月1日から入国時の検査が原則不要となっていたオーストラリアは、12月21日に変異種が確認されたが、日本入国時の検査が再開されたのは12月26日と、5日後だ。
キャスターの小倉智昭「他にも感染した例があるのでは?」
二木芳人(昭和大学教授)「日本はすこし検疫が甘いのでは。すでに持ち込まれている可能性が高い。情報が入ってきたら早めに対応していただかないと」
月曜レギュラーの石黒賢(俳優)「パイロットの検査が免除されているというが、システムは変えられないのか」
橋口いくよ(作家)「12月あたまにアメリカから帰国して、2週間隔離されましたが、検査が甘いんじゃないかと思います。空港検査の待合が一緒で、いろんな便の人が入ってくるんです。マスクに慣れていない国の方が外してものを食べたり、子どもが走り回ったりしていてそこで感染してしまうかもしれない。すごく頑張ってらっしゃるのはわかるが、便ごとにわけたりできないか」