NHKは24日(2020年12月)、2021年後期の連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」のヒロインが、上白石萌音(22)、深津絵里(47)、川栄李奈(25)の3人に決まったと発表した。ヒロイン3人による朝ドラは史上初だ。
昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちが登場する。 戦争で夫と死に別れ、娘を置いてアメリカに渡るしかなかった祖母・安子(やすこ)=上白石。親と英語を憎みつつも、ジャズソングに救われて自分の人生を切り開いた母・るい=深津。時代劇の世界に憧れながら、回り道を経てラジオ英語講座に自分の居場所をみつけていった娘・ひなた=川栄。3人はラジオで英語を聴き続けることで、それぞれの夢への扉を開いていく。
「ちりとてちん」(2007年)の藤本有紀さんのオリジナル作品
朝ドラ「ちりとてちん」(2007年)を手がけた藤本有紀さんによるオリジナル作品。「いつか二度目の連続テレビ小説を書かせていただく機会に恵まれたなら、きっと書こうとあたためていた題材があります。それが『NHKのラジオ英語講座』です。 1925(大正14)年に日本でラジオ放送が開始されたその年に、英語講座は始まりました。その歴史を紐解いていくことは、そこに百年の物語を見つけ出し、紡ぎ上げることと同義です。とても自然な成り行きで3世代のヒロインが誕生しました。小さな積み重ねがやがてダイナミックな展開をもたらすのは、英語学習も連続テレビ小説も同じです。毎日15分だけ、おつき合いいただけましたら幸いです」と話している。
タイトルは、かつて終戦直後の日本を席けんした平川唯一(ひらかわ・ただいち)講師のNHKラジオ英語講座・通称「カムカム英語」のオープニング曲のタイトルにちなんだ。「証城寺の狸囃子」のメロディーにのって、「カム♪カム♪エヴリバディ♪~」の歌が流れた。