コロナ禍の年末年始、人に会うなら「いつもの仲間にとどめて」...政府から提言、でも「いつもの」ってどの範囲まで?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、年末年始が迫ってきている。政府の分科会は飲食店での会食の場が感染拡大の要因になるとして、21日(2020年12月)に開いた臨時の会見で「忘年会、新年会については、家族、いつもの仲間で、5人以上は控えて」と呼びかけた。

   森田洋平アナウンサー「いつもの仲間。今回の年末年始を安全に過ごすキーワード?でも、どういった仲間のことを言うのでしょうか」

週に複数回「濃厚接触」するのが「いつもの仲間」

   「いつもの仲間」は、東京大学大学院の大澤幸生教授らによる「コミュニティー」の考え方に基づく。家族や親友、職場の同僚の中でも1週間に複数回会う人をひとつのコミュニティーとし、仮に感染者が出たとしても、コミュニティー以外の接触がなければ外に感染が広がらない。一方、コミュニティーの外にいるたまにしか会わない人たちと、会食など感染リスクをともなう接触をすると、感染が社会全体に広がってしまうという考えだ。

   大澤さん「コミュニティーというコンセプトを導入していくのは、コロナ感染拡大を抑制していく上で欠かせない考え方とわかってきたと思います」

   この考え方での「会う」とは、マスクなどの感染予防策をせず、互いに手を伸ばせる距離で15分以上接触があった場合、いわゆる「濃厚接触」を指す。

   例えば家族が夫と子供2人で、職場で週5日、同じ室内で同僚3人と長時間過ごしているとすると、自分も含めてこの7人がコミュニティーにカウントされる。

   森田アナ「年末年始に人に会うとしても、コミュニティーの中に留めておくことが感染拡大を防ぐためにとても重要になるということなんです」

   月に数回しか会わない友達との食事会や、不特定多数が集まるパーティーなどは避けるようにする。

   森田アナ「東京都など感染状況が厳しい自治体によっては、帰省や外出を自粛するよう呼びかけているところもあるので、お住まいの自治体が発している情報に注目して年末年始の過ごし方を考えてみてください」

文   ピコ花子
姉妹サイト