呼吸器内科・アレルギー内科専門の大谷義夫医師によると、最近のコロナ感染者の特徴は、夜の街関連は大幅に減り、旅行などレジャー帰りの人と自宅と会社の往復生活をしていた人が半々ずつの割合で目立つという。
大谷医師は診察した患者の中で、1つのケースを紹介した。Aさんは友人ら3人と泊りがけのドライブ旅行に出かけた。全員が車内でマスクをしていて、ホテルではそれぞれ個室に泊まっていた。
後の検査で、運転席と助手席の2人は陰性だったのに、後部座席に座っていたもともと感染していたと見られる人物と隣り合わせたAさんは陽性という結果になったという。
大谷医師は、感染者と1袋のポテトチップスを共有したAさんが、唾液を通じて感染したと見ている。
医師「ワクチン接種まで、マスクがかなり重要です」
大谷医師は「Aさんは、隣に座っていた人が別のところで濃厚接触をしていたことを知り検査に来たのですが、陽性が分かり1週間たったら肺炎症状が出てきました。問診している間にポテトチップスの話が出てきました。ポテトチップスを食べる時はマスクを外すわけですから、マスクの重要性はここでも再認識されます」と話した。
ジャーナリストの青木理は、前の2人が陰性だったことに驚いた。「逆に言うとマスクをしていれば、同じ車の中に長時間いても大丈夫なんですね。ちょっと安心感があります」。
大谷医師「会食でも、マスクを外した状態での会話が危険なのです。ワクチンを接種できるようになるまでは、マスクがかなり重要です」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「会社と家の往復しかしていないのに、感染してしまう人が増えている。ということは、ランチ時くらいしかマスクを外した心当たりがないという人のゲノムを積極的に調べるべきです。日本国内で感染力の強いウイルスが出ている可能性を排除してはいけないのではないでしょうか」
ちなみに、大谷医師によると、マスクは不織布のものがベターだそうだ。