きょう22日(2020年12月)の「クイズとくもり」コーナーは「年末大掃除」特集だった。
キッチン周りは特に汚れが気になるという人が多いだろうが、ある方法を使えば、簡単に油汚れがゆるんであっという間にピカピカになる。
ハウスクリーニング技能士の尾崎真さん「キッチンの汚れは、油汚れが酸化して固まった汚れがほとんどで、魔法の液体1本できれいにすることができます」
その魔法の液体とは「アルカリ電解水」。水を電気分解して作られるもので、マイナスイオンがたくさん含まれている。油汚れはプラスイオンを帯びていて、アルカリ電解水をかければイオン同士が反応して汚れが分離し、落ちやすくなるというわけだ。
コンロや電子レンジなどの油汚れに直接吹きかけ、こすってから乾いたタオルで拭き取ればOK。油汚れやほこり、カビなどが混ざり合い、黒く固まってしまった頑固な汚れには、こびりついた汚れに吹きかけ、乾かないようラップをして5分ほど置き、スポンジでこすればみるみる汚れが落ちる。
様々なメーカーが商品化していて、1本数百円~1000円程度で購入できる。一部100円ショップでも販売されている。
重曹は手あかや石けんカス、セスキはぬめりやタバコのヤニにお薦め
油汚れへの強さは、酸性、アルカリ性を示す「pH値」が関わっている。1~14までの値で、7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性となる。
掃除によく使われる重曹やセスキ炭酸ソーダも油汚れに効果的といわれているが、重曹のpH値は8~9、セスキ炭酸ソーダは9~10。アルカリ電解水は12~13と、この中では最もpH値が高い。
尾崎さん「pHが1上がると濃度が10倍くらいになります。効果が10倍変わるというわけではないですが、pHが高いほど油汚れに効くと言っていいと思います」
重曹は手あかや石けんカスなどの軽い汚れに、セスキ炭酸ソーダは日常の油汚れ、キッチンのぬめり、タバコのヤニに有効だという。
近江友里恵キャスター「家庭でアルカリ電解水を使う場合は、ゴム手袋を着けて掃除をするようにしてください。誤って目に入ってしまわないよう、できればメガネをかけるのがおすすめです。アルカリ性のものはアルミや貴金属などが変色するおそれもあるので、アルカリ電解水、重曹、セスキ炭酸ソーダは使わないようにしてください」