「国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省を致しております」。菅首相は16日(2020年12月)、二階敏博・自民党幹事長らと14日に行った「5人以上の会食」が大きな批判を受けていることについてこう答えた。首相は、この直後にもホテルで会食に参加した。
西村康稔・経済再生相は、「大人数、長時間の会食はぜひ避けていただきたい。これまでのクラスターでは8割以上が5人以上の会食だ」と強調していた。ところが、菅首相の「8人(平均年齢77歳)会食」を問われると、「一律にですね、5人以上の会食はダメだと申し上げているわけではない。強制力があるわけではありません」。
菅首相の会食は多い。9月は16日の首相就任以来24回、10月は47回、11月は50回に上る。4件ハシゴも。約3か月で158回に上る。安倍前首相は、6月から9月までの会食は14回だった。なぜ、菅総理の会食は、こんなに多いのか。
橋下徹「菅さんは酒は飲まないが、8人会食はこれとは別」
15年の親交がある、という牧原秀樹衆院議員は言う。「ほかの人が真似できないくらいの、多くの方からのご意見を伺い、多くの人脈、情報を持ち、政策で生かされている部分もたくさんあります」。不妊治療の政策では産婦人科医、経済対策では大手コンビニ店社長、子供関連ではこども園長などと会食した。
月曜レギュラーの橋下徹(元大阪府知事)「ぼくが体験した限りで言うと、菅さんは一切お酒を飲みません。だいたい国会議員の食事は、自慢話か悪口か、他人の噂話。でも、菅さんはずっと仕事の話。ただ、8人の会食はこれとは別、謝ってもらっていい」。
MCの立川志らく「でも、158回やってる割にはまだ、結果が出ていないよね」。
メインコメンテーターの田村淳「しっかり説明をすればいいんですよ。(首相は)国民が誤解しているというけれど、誤解していませんよ。今度の会食はこういう理由だった。でも、こういう誤解を国民に与えた、と説明しないと。そうじゃないでしょ。またうやむやになっちゃう」
麻生太郎財務大臣は18日、記者の「政府は5人以上の会食に注意を促していたが、閣僚の一人として受け止めは?」との質問に、「家族の多いところはどうするんです?6人家族だったら飯は一緒に食うなということ?あなたの意見ですか?よく定義が分かりませんのでお答えしかねます」と相変わらずの憮然とした表情で答えた。
立川志らく「メチャクチャでしょ。ブチ切れて。6人家族がどうのこうのなら、ビッグダディのところはどうするんだ」
文・栄