お笑い第7世代の売れっ子芸人コンビ、霜降り明星、ミキ、EXITの3組がレギュラーのトークバラエティー番組。番組コンセプトは、6人がワンランク上の大人の男を目指し、ゲストからその極意を学び、様々なお題やテーマに挑戦、奮闘するというもの。
今回のテーマは「1つだけ桁違い品評会」で、ゲストは長嶋一茂。11月30日に同企画で、武田鉄矢をゲストに招いて放送したばかり。たった2週間での再登場は、よほどスタッフ受けが良かったのか、すべったキャストがリベンジを狙ったのか。
1つだけ桁違いなものを見つけるのが、ミッション。 正解したら賞金5万円。順番通りにすべて当てたらパーフェクト賞で賞金10万円がもらえる。ひとりにひとつづつ配られたものは、視聴者と当事者だけが見られる。共演者のものは自己評価をうのみにするしかない。ここで必要なスキルは、お互いの意見をすり合わせ、全体を見て順序よく取りまとめる調整力だろう。やみくもに自分の意見を主張しては台無しになる。出たがり、目立ちたがりの芸人にそんな器用な真似できるのか。ましてや長嶋も他人の意見を聞かない俺様キャラでおなじみ。波乱万丈な展開が期待できそうだ。
焼肉カルビの桁違い、さすが長嶋一茂はズバリ正解
第一問は焼肉のカルビ。どれもきれいなサシ入りで口の中で溶けてなくなりそうな逸品揃いに見える。桁違いの品は3600円也。店名と値段が発表されると、セレブグルメの長嶋は、「食べたことある」を連発。芸人たちはひと安心の表情を浮かべたが、そこに落とし穴が。意固地な長嶋が自分の考えをひっこめようとしないのだ。値段の安い順から発表。まずはせいや(霜降り明星)が一番下を当てる。その次にりんたろー。(EXIT)が当てたが、店を間違えてしまい、パーフェクトの夢は消えた。3人目の兼近大樹(EXIT)が正解した後、4人目の昴生(ミキ)が「絶対自信ある!」と言いながら、最高級牛肉を安物と間違えてしまい、終了。長嶋はさすが食べ慣れているというだけあってズバリ当てた。
2問目はバスタオルで、11万円の高級品が入っていた。ところが初っ端の亜生(ミキ)が一番の安物と言い張ったのが最高級品で、あっさり玉砕してしまい、全員から突き上げられる羽目に。兄の昴生は「それみい、お前。2度とお兄ちゃんに歯向かうなよ」と激オコ。ガチの兄弟喧嘩が始まりそうな剣幕をみせた。もちろんそうでもしないと尺(放送時間)が足りなくなると瞬時に判断したのだろうが。
激すっぱシチューに各人悶絶絶叫、阿鼻叫喚
3問目はトルコの家庭料理エシキュリ・キョフテという「激すっぱシチュー」当て。見た目は同じに見えてレモン400個分のすっぱさだという。ここでの見せ場はもちろん各自のリアクション。どんなにすっぱいか全身を使って表現できるかにかかっている。各人熱のこもった悶絶絶叫、阿鼻叫喚が続く。りんたろー。、昴生、兼近、亜生と正解が続き、せいやの番に。オーバーリアクションのせいやは最初から一番すっぱいと譲らなかったが、結果は2番目で不正解。3回も一番すっぱいのを飲んだ長嶋から「お前、いいかげんにしろ、根本的にリアクション考えろ」と逆ギレされてしまう。
前回のように激辛麻婆豆腐なら、視聴者も味が想像出来る。のたうち回るリアクションで、どれだけ辛いか推測できる。だが、すっぱいものは想像がつかない。ましてやレモン400個分と説明されてもピンとこない。第一そんなにすっぱければ、舌がマヒしてしゃべれないはず。それにしてはトークは極めてスムーズだった。ひょっとして盛った? 次回は万人が思い浮かべられるものにした方がいい。(2020年12月14日(月)深夜11時56分~)
知央