13日の日曜日(2020年12月)、日本テレビで19時から3時間の「誰も知らない明石家さんま」(第6弾)の放送を観ました。
この番組は、日テレのエースで「行列のできる法律相談所」「世界一受けたい授業」「有吉反省会」などを手がける高橋利之が企画・演出したものです。
彼によれば、さんまさんが事前に脳のMRI検査を受けた時に言われたことは、アートに"向いて"いる、おしゃべりということで画商に"向いて"いるということでした。
そこで、さんまさん自らアーティストを発掘し、プロデュースする「明石家さんま画商プロジェクト」が立ち上がることになったのです。まだ無名のアーティストの作品を一般公募し、さんま画商に選ばれたアーティストたちによるコレクター向けの展示会「明石家画廊」を開催しました。
絵を買おうか迷う人の背中を押すさんま画商の絶妙なトーク
若手の売れないアーティストにチャンスを与えるこの企画、2回目となる今回は、明治天皇の歴史を絵画で見せる「明治神宮外苑 聖徳記念絵画館」で行われました。
展示会には、さまざまなアーティストやバイヤーが来ますが、その中でも印象的だったのは、ある会社の若手社長が、72歳の天才画家の「たまり場」という30万円の値付けがされた絵を見て、「何か寂しい」といったときのことでした。
それを聞いたさんま画商が"福岡が生んだ天才アーティスト!"の「今日の装い84人」という賑やかな絵のほうに案内し、これを裏面にして、「たまり場」を表面に」したらどうかという提案をしたのです。それを聞いた若手社長は、即座に「買う」と決断しました。
そもそもこの番組は、私も関係している「APJ(アートパワーズジャパン)」という社団法人が関わっています。明治神宮の創建100周年を祝って企画されたもので、日本の伝統と、現代アートをコラボしたものです。
「明石家さんま画廊」の売り上げは、総額1540万円ということでした。これは、大変素晴らしいことだと思いました。