東京都の新型コロナ新規感染者はきのう17日(2020年12月)、前日から100人以上増えて、過去最多の822人にのぼった。都のモニタリング会議では、都医師会の猪口正孝副会長が「通常医療との両立が困難な状況。医療提供体制側は余力の部分は全部使った。とにかく患者を減らすしかない」と訴え、医療提供体制の警戒レベルが4段階で最も深刻なレベルに引き上げられた。
小池百合子知事は臨時会見を開き、「年末年始コロナ特別警報」を出したが、要はこれまで以上の感染防止を訴えただけ。都の幹部は「予想より若い人が反応しなかったというのが(勝負の)3週間の反省点」、別の幹部は「勝負の3週間は完敗、都内の緊急事態宣言のようなことも考えていかないと」と話していた。
800人超えを予測していたのは、「グッとラック!」に今月15日に出演した日本医科大学の北村義浩特任教授。「遊びに行くとか今まで通りに(生活を)していると、1日800人ぐらいまで行く可能性がある」と指摘していた。北村教授はきょう18日、「予想通りにはなりましたが、800人になるのはもう少し遅いと思っていました」と話した。
メインコメンテーターの田村淳「勝負の3週間と言うと、色んな策を講じたように聞こえますが、僕は勝負すらしてなかったような気がします」
タレントのアンミカ「私たちに勝負を委ねられていた感じでしたね」
北村教授「感染者数を減らそうと思ったら、今までできていたことはやれなくなると覚悟しないといけません。マスクしていることは増やさないぐらいの効果しかない。(東京の)新規感染者を200人ぐらいまで減らさないと、医療がもちません」
1400~1600人まで増える恐れも
北村教授は、今後しばらく会食をゼロにするぐらいの努力をすれば、東京の1日あたりの新規感染者は1000人ぐらいで止まり、来年1月(2021年)の第2週ぐらいから減少に転じると予想するが、「計画していた飲み会はやりたい。帰省はしたい。地元の成人式に出たい、ということになると、1月の半ば以降、1400~1600人まで増える恐れがあります」と警告している。菅義偉首相をはじめとする自民党のみなさんに、ぜひ聞かせたい。