政府のコロナ対策交付金を使って、コロナ差別をなくすための「誓いの鐘」を作ろうとしていた佐賀県で、きのう16日(2020年12月)、鐘設置を削除した来年度予算の修正案が議会で可決された。自ら発案した「誓いの鐘」を断念せざるを得なかった山口祥義知事は「議会の方で議論されて判断されたことなので、まぁ、まぁ、仕方ないなと思っています」と語った。
「グッとラック!」と知事がバトル
この問題をめぐっては、「グッとラック!」が4週にわたって疑問を呈する報道を続け、山口知事が「すさまじい編集」「佐賀県民の心を傷つけた」などと反論するなど、バトルが繰り広げられた。番組は山口知事に出演を依頼したが、断られていた。
県議会では「設置すれば、あれが噂の鐘だなと後ろ指をさされる」「この鐘は今すぐ必要なものではない」との声も多く、「誓いの鐘」を盛り込んだ予算案はおととい15日、総務委員会で否決されていた。
「誓いの鐘」を削除した修正案が可決されたきのう16日、山口知事は取材に応じ、「今回こういう形で(テレビで)取り上げられてしまったので、いい形にならない恐れがあった。またいろいろな方法を考えたい」と話した。「グッとラック!」の出演を断り続けた理由については「編集の仕方について、どうかなと思っていた。そういうところをひとつひとつやると、言い合いというか本意ではない言い方になるのが辛い。毎日コロナのことを考えており、そっちに対応する気力がね...」と説明した。
メインコメンテーターの田村淳「知事は自分の都合のいいことしか語らない。僕のYouTubeに出たいと接触してきたのは、知事の方だったのに」
東大卒のクイズ王の伊沢拓司「生放送は時間制限もあるし、なかなかここでちゃんとした議論はできない。知事の言うことにも僕は一理あると思います」
キャスターの立川志らく「気力がなくなったというけど、自分が正しいと思うなら戦うべき。その程度の鐘だったと思うしかない」