菅首相舌の根も乾かぬうちに、また会食はしご 司会の小倉智昭「目くじら立てることもない」と擁護

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   東京・銀座のステーキ店で8人で会食して顰蹙をかった菅義偉首相は、「国民の誤解を招くという意味においては、真摯(しんし)に反省している。他の人との距離は十分あった」と弁解したが、その舌の根も乾かぬうちに、きのう16日(2020年12月)夜、日本料理店とフランス料理店をはしごして、政治ジャーナリストの田崎史郎氏らと会食した。

   きのうの「とくダネ!」は、この話題をVTRを流しただけでコメントなしでスルーしたが、きょうは司会の小倉智昭が「菅総理大臣が反省しているのですから、いまさら目くじらを立てて言うこともないのですが......」と擁護した。

「総理大臣の立場は違う」

   小倉「ぼくは、総理大臣というのと一般の人というのは置かれている立場が全然違うと思うんですよね。だから、より多くの人の声を聞こうと思ったら、会食しながら聞くこともあるでしょうし、数人の人が集まって、感染対策をしっかりとっていれば、総理大臣の職務として、それはあっていいんじゃないかと思うんですけど、みなさん、やっぱり反対ですか」

   いや、国政についての意見や情報を聞いていたのではなく、野球談議をしながら「忘年会」(参加した俳優の杉良太郎)をやっていたのだ。小倉はさらにこう続けた。

   「総理が3人ずつ会食していたら、どれだけ時間があったら足りるんだ。総理の日程って見てくださいよ。そこだけは総理の味方になっちゃう。(メディアなどが)ここまで言うのは気の毒じゃないかと思うんだけど。みなさんのご意見は違うかもしれませんが、私はそう思いました」

   本当に必要な会合ならば、昼間、総理官邸で会うべきなのではないのか。菅首相は12月になって、きのう16日まで夜に会食しなかったのは6日と12日だけで、うち5日間ははしごしている。密室で馳走に舌鼓を打ち、酒を飲みながら(菅首相は酒を飲まないらしいが)、酔眼で国政を議論されたら、国民はたまったものではない。

   西村康稔・新型コロナ担当相は「一律に5人以上はダメと申し上げているわけではございません」と首相を擁護しているが、世間は「なあんだ、マスクして距離とれば、大人数の飲み会もいいんだ」と受け取ったぞ。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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