歌舞伎役者・早川延四郎(片岡松十郎)の舞台の千秋楽の日、「岡安」は団体客を迎える準備で大忙しだった。そんな中、女将・岡田シズ(篠原涼子)は、延四郎に会いに行く。竹井千代(杉咲花)を始めとするお茶子たちに背中を押されてのことだ。
シズは延四郎に、20年前に駆け落ちの約束を破り、女将になる道を選んだことを後悔していないと伝えた。
シズ「せやさかいな...、おおきに。今の自分があるのは、延四郎さんのおかげだす」
こうして2人は悔いのない別れを果たした。
それから1か月後、延四郎の訃報が届いた。延四郎は、重い病気を患っていたことを最後までシズに悟られないようにしていたのだった。
岡安に残ると決めた千代の元には招かれざる客が...
年が明けて1924(大正13)年になった。年季が明けた千代は「これからは自分の意志で岡安にいる」という決意をシズと宗助(名倉潤)に伝え、晴れ晴れとした気分だった。
すると、何者かが表の戸を激しく叩く音が...。戸を開けた千代は、その人物を見て凍り付く。
(NHK総合あさ8時放送)