民間の「駅前PCR検査」に申し込みが殺到して、パンク状態だという。先週木曜日(2020年12月10日)に東京駅前にオープンした「SmartAmp Station Dnafom」は1回1980円と格安で、1日の受け付けを300件と想定していたが、5000件の申し込みがあった。取材に出かけた稲葉將一ディレクターは、「対応しきれないということで、オープン2日目で、早くも近くの3倍あるスペースに引っ越しました」と報告する。
プレゼンターの森本さやかアナは「さらに、自宅でできるPCR検査キットも登場して、ドラッグストアなどで販売されています」と取り上げた。ウエルシアで11日から販売が始まったのは、「にしたんクリニック」のPCR検査キットで、1万6500円(税込み)だ。
もともと30%は偽陰性。陰性だからといっても注意が必要
森本「検査キットの箱には、唾液コレクションキット、吸水パウチ袋、提出用封筒などが入っています。自分で唾液を採取して、郵送すると、24時間以内に結果が通知されます。医師のオンラインカウンセリング付きで、5500円を追加すると陰性証明書も発行されます」
にしたんクリニックの荘司英彦院長は、「厚生労働省が認可している検査薬など行政検査と同等のものを使っている」と検査の信頼性を強調している。昭和大医学部の二木芳人・客員教授は「精度に関しては、それほど問題はないでしょう。ただ、PCR検査はもともと100%ではなく、30%ぐらいの偽陰性があります。自分で検査して、陰性だったと安心してしまうとかえって危ないです」と注意を促す。
司会の小倉智昭は「それにしても、出かけて受けるのと郵送でこんなに(料金が)違うのは、なぜなんだろうねえ」と苦笑する。検査キットそのものはみな同じようなものだから、どれだけ利益をとるかということなんだろう。