菅義偉総理が「Go Toの全国一斉停止」を発表した14日(2020年)の夜、東京・銀座の高級ステーキ店で自民党の二階俊博幹事長ら8人で忘年会を開いていたことが分かり、物議を醸している。そもそも「Go Toイート」の制限は4人なのに、これを大きく上回る人数での会食だ。
これには党の内外から批判の声が続出している。自民党関係者は「国民に痛みを求めた直後に大人数での会食。これは言い訳ができない」と絶句。公明党の山口那津男代表は「(総理の行動は)国民に一定のメッセージがある。よく配慮しながら今後検討していただきたい」と苦言を呈した。
連日の会食ハシゴにスタジオは呆れるばかり
「モーニングショー」にも、視聴者から「忘年会、リモートでやればよいのに。お取り寄せで同じものを食べて。一般人にだけ我慢ですかね」「自民党はもう1度綱紀粛正し、4人までの会食(にし)、高齢者や基礎疾患のあるものは会食をさける(べきだ)。民間を巻き込まないことを徹底しないといけない」と批判の声が寄せられた。
司会の羽鳥慎一「まあ、多くの人に会って情報を収集するのが官房長官時代からの菅さんの手法なんでしょうけれども...。Go To停止を発表した1時間後から会食スタートしたそうです」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「この日はこの会の前にも経営者15人とも会食しているそうで、ハシゴしたわけですよね。『会食、忘年会は控えてください』と言っておきながら、これはちょっともうあり得ない行動です」
羽鳥「首相動静を見ると、昨日(15日)も2軒ハシゴしている、と...。感染拡大防止策はしていると願いたいですが、国民に(会食自粛を)訴えている政府のトップですからね」
浜田「首相本人がこんなことしていたら危機感なんて伝わるはずがないです。メッセージそのものも出していないのに、この行動。大丈夫なんだろうか、と呆れます。経営者の人たちもどういう気持ちで付き合ったんでしょう」