<恋する母たち/最終話>(TBS系12月18日金曜放送)
「エイヤッていう瞬間がない人生はつまらないよ」と丸太郎。その言葉に押されるように、杏と斉木、まりと丸太郎、優子と赤坂は、それぞれ重い決断を下す

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   名門私立高校・麻蔵学園の落ちこぼれ同級生3人の母たち、斉木杏(木村佳乃)、蒲原まり(仲里依紗)、林優子(吉田羊)は2020年秋を迎え、それぞれに新しい生活に踏み出しながらも、悩みを抱えていた。

   斉木巧(小泉孝太郎)と再婚して妊娠したがすぐに流産してしまった杏は、表面的には幸せな結婚生活を送りながらも、小さな気持ちのすれ違いに悩んでいた。そんな中、新型コロナの感染拡大で精神的に不安定になっている巧を励まそうと「苦しいのは斉木さんだけじゃない」と話しかけると、巧は「(杏は)強くて立派だが、鬱陶しい」と吐き捨てる。

   一方、まりは、政治資金流用疑惑に絡んで弁護士を辞めた夫・繁樹(玉置玲央)が公認会計士の試験に合格し、再起のめどが立ったところで離婚を切り出した。これまで抑えていた思いをぶつけるまりに、繁樹は「俺に勝つことなんかできるわけないだろう」と激怒する。

  • TBS「恋する母たち」番組公式サイトより
    TBS「恋する母たち」番組公式サイトより
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「籍より暮らし」...丸太郎は一緒に暮らそうとまりに提案する

   まりがいつもの喫茶店で杏と優子に、離婚話が難航していること、妊娠したことが分かって以来会っていない恋人の落語家・今昔亭丸太郎(阿部サダヲ)の気持ちが離れているのではないかと不安に思っていることを明かす。そして、優子に家を出て丸太郎のところに行くように助言され、会いに行った。それでも「離婚できてないし......」とためらうまりに、丸太郎は「何度も言ったでしょ。籍より暮らし」と言い、一緒に暮らそうと提案する。

   数カ月後、コジカフーズ千葉支店の営業部長として単身赴任中の優子は、社長から取締役の内示を受ける。優子が喜びを真っ先に伝えたのは、実家がある与論島にいる元夫・林シゲオ(矢作兼)だった。ゲイである息子・大介(奥平大兼)をモデルにした小説「エシャロット」で人気作家となったシゲオは、優子の出世を心から喜び、東京で食事をご馳走すると約束した。

   その後、優子が本社の宣伝部に立ち寄ると、元部下の有馬ひとみ(結城モエ)が同僚の赤坂剛(磯村勇斗)と結婚すると告げ、優子を結婚式に招待するという。優子と赤坂がかつて不倫していたことを知る有馬は「林さんの前で彼と結婚したいんです」とその理由を明かす。だが、その赤坂は「人って変わろうと思ったって、変われませんから」と優子に未練を残していて煮え切らない。

   杏と斉木、まりと丸太郎、優子と赤坂は、「決めるときは決めなきゃ。エイヤッていう瞬間がない人生はつまらないよ」という丸太郎の言葉に背中を押されるかのように、それぞれ重い決断を下す。(よる10時放送)

寒山

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