歌舞伎役者の早川延四郎(片岡松十郎)と話した千代(杉咲花)は、岡安の女将・岡田シズ(篠原涼子)への深い思いを託された手紙を受け取ってしまう。
ところが、シズはその手紙を決して開こうとはしない。シズは20年前、お茶子の修行に行き詰まったとき延四郎に励まされ、今があるのは彼のおかげであると心から感謝していた。そんなシズは、もし手紙を受け取ってしまうと再び心が延四郎に傾いてしまい、「岡安」の暖簾を守ることができなくなると思っていたのだ。
千代は、シズが抱く延四郎への秘められた深い思いがわかったが、二人がこのまま会えずに終わって良いものかと思い悩む。
そんな中、シズとお茶子たちは、延四郎の千秋楽の晩、翌日の団体客の準備で大忙しだった。
そのさなか、千代はシズに思いがけないことを言う。
千代「明日、延四郎さんに会いに行っておくれやす」
シズへの恩返しを決意する千代
千代は、年季明けのことを考えた結果、シズへの恩返しこそ自分がやりたいことだと気づいたのだ。
千代「ご寮人さんにとっての延四郎さんは、うちにとってのご寮人さんなんだす」
それでも延四郎に会うといわないシズ。
お茶子たちもシズの背中を押す。
お茶子たち「あとはうちらに任しておくれやす」
「NHK総合あさ8時放送」