<魔女がいっぱい>
アン・ハサウェイの大魔女、恐ろしいビジュアルが脳裏から離れない! 楽しさ、派手さ、キモさは最高値。世界観も完璧なファンタジーだ

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   1960年代、クリスマスの日に交通事故で両親を亡くした少年は、祖母に引き取られて暮らしていた。ある日、祖母と買い物中に目の前に美しくも怪しい女性が現れて、お菓子をくれようとする。祖母に話すと、それは魔女だという。

   魔女から逃げるため、とある豪華ホテルに滞在した二人は、不幸にも今度は集会に集まった魔女たちに遭遇してしまう。そして、その集会を取り仕切っていたのは、ひときわおしゃれで上品な美女。しかし、じつは世界一恐ろしいと言われる邪悪な大魔女"グランド・ウィッチ"だった。グランド・ウィッチの凶悪な計画を知ってしまった少年と彼の友人は魔法でネズミに変えられてしまう。

  • 映画「魔女がいっぱい」オフィシャルサイト
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CGやVFX技術を駆使、違和感なく楽しめる

   『チャーリーとチョコレート工場』で知られる児童文学作家ロアルド・ダールの『魔女がいっぱい』を原作に、ロバート・ゼメキス監督が手がけたファンタジー。製作と脚本には『パシフィック・リム』や『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロも参加。グランド・ウィッチはアン・ハサウェイが演じる。

   魔女が興奮すると美女から禍々しいモンスターへと変わっていくさま、ネズミたちの細かな表情や動きなど、現在のCGやVFX技術を駆使するとここまで違和感なく自然に楽しめるのかと素直に驚かされた。そこにアン・ハサウェイと祖母役のオクタビア・スペンサーという存在感たっぷりの大女優らが投入されたことで、この手のクリスマス向けファンタジー映画には欠かせない、楽しさ・派手さ・キモさはいずれも最高値で、世界観は完璧だった。

   とくにアン・ハサウェイの大魔女ぶりは貫禄もの。CG・VFXとの相乗効果もあって、上映後もしばらくその恐ろしいビジュアルが脳裏に焼き付いて離れなかった。繊細な子供だったらトラウマになってしまうかも・・・。

   ラストシーンはちょっと意外。〝魔法は解けるもの〟という社会通念を捨ててから観たほうがいい。

おススメ度 ☆☆☆

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