宮内庁長官「小室さん側に説明責任」と異例の発言、待ったなしの状況へ 文春は渡部に意外にも同情的「これ以上、誰が石を投げられるというのか」

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スマホは亡国のツールか

   ところで、テレビが茶の間の主役になってきたころ、評論家の大宅壮一は「テレビは1億総白痴化する」と喝破した。今彼がいたら、「スマホを使う人間はみなバカになる」というのではないか。

   新潮新書の『スマホ脳』が話題だ。著者のアンデシュ・ハンセンは精神科医でMBA保持者だそうだ。

   その本によると、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは新聞記者に、「家にはiPadはおろか、すべてのデジタル機器について、わが子のスクリーンタイム(視聴時間)を厳しく制限している」と答えたという。

   マイクロソフトのビル・ゲイツも、子どもが14歳になるまでスマホを与えていなかった。フェイスブックで「いいね」機能を開発したジャスティン・ローゼンスタインは「依存性ではヘロインに匹敵する」として、保護者がわが子の使用を制限するためのアプリを、自分のスマホにインストールしていたそうだ。

   ハンセンは、「IT企業のトップは子供にスマホを与えない」という。何がいけないのか?

   人間の脳は危険を察知するためにドーパミンという物質を放出する。美味しそうな食べ物を前にしたとき、性的に興奮したときにも、新しい知識を増やしたり、未知の何かに期待したりすることもドーパミンを増やすのだそうだ。

   だがスマホの最大の問題は、のべつまくなしに、こういう刺激を与えてしまう点だという。そうした仕組みを熟知して利用しているのが、ゲーム会社やスマホメーカー、SNS運営会社だというのである。

   その結果、1日2時間以上のスクリーンタイムはうつのリスクを高めたり、睡眠障害を引き起こしたりするという。

   また前頭葉が10代ではまだ未熟なため、脳の報酬システムが命じるままにスマホに耽溺してしまい、欲望の赴くままに刺激に溺れ、「どんどんバカになってしまう」(新潮)のだ。

   スマホは亡国のツールだといってもいいのではないか。

   "多目的トイレ不倫"のアンジャッシュ渡部建が行った謝罪会見が大批判されている。

   「アンジャ渡部アウト~復帰計画白紙..."文春砲"から6カ月、ようやく会見も火だるま100分間」(スポーツニッポン)「アンジャ渡部ボロボロ会見」(デイリースポーツ)

   汗と涙を流して記者たちの「意地の悪い」質問にも耐え抜いたが、その甲斐もなかった。

   一部のメディアで、渡部が「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の大晦日特番に出演すると報じられた。

   すると日テレに、謝罪もなく復帰するとは、復帰が早すぎるという非難の電話が殺到したため、慌てて会見を開いたようだ。翌日の『とくダネ!』で、街の声を拾っていたが、多くは「テレビで見たらチャンネル変える」という厳しいものだった。

   女をセックスの道具としか見ていない男という「烙印」は、まだまだ消すのは無理なようだ。だが、文春は意外に同情的である。

   レギュラー降板、CM違約金など十分な社会的な制裁を受け、謝罪会見までした渡部を、「これ以上、誰が石を投げられるというのか」と書いている。われわれが報じなければ渡部は茶の間の人気者でいられたのにという"悔恨"からだろうか。

   FLASHが、40歳の誕生日にも、壇蜜は一人で近くの銭湯へ行っていたと報じている。

   彼女、昨年、マンガ家の清野とおると結婚したのでは。どうやら「週半分婚」だそうで、壇蜜はちょいちょいこの銭湯へやってきて、地元の女性たちと"裸の付き合い"をしているそうだ。

   男湯へも顔を見せれば、超満員になるだろうな。

   フライデーは、アニメ『ポケットモンスター』の主人公「サトシ」の声優を務める松本梨香(52)に、東京都がコロナ禍の芸術家を支援するために行った事業「アートにエールを!」に伴う助成金を「不正受給」していた疑惑が出ていると報じている。

   助成金は一人10万円のようだが、松本は、知人たちやマネージャーに声をかけ、6人で応募したそうだ。

   暴露したのは元マネージャーだが、採用されたが自分の口座には振り込まれていないという。

   現マネージャーも、松本の指示で法人口座に入れて、ヘアメイク代などに充てるといっていたと証言している。

   フライデーの取材に松本は、「預かっているだけだ」と涙を流して主張したらしいが、売れっ子なのにバカなことを。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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