宮内庁長官「小室さん側に説明責任」と異例の発言、待ったなしの状況へ 文春は渡部に意外にも同情的「これ以上、誰が石を投げられるというのか」

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   12月10日、宮内庁の西村泰彦長官が定例記者会見で、秋篠宮の長女眞子さんと小室圭の結婚を巡り、週刊誌などで批判されている小室家の金銭問題などについて「小室さん側に説明責任がある」と語ったという。

   さらに西村長官は、結婚に向けて、小室さんやその代理人弁護士らが説明責任を果たすことが「極めて重要」と語ったそうである。

   宮内庁長官がこのような発言をするのは「極めて異例」だろう。

   「眞子さまが公表した『お気持ち』を受けて、秋篠宮さまが会見で対応を要求。それでも動かない小室さん側に業を煮やした宮内庁が突きつけた最後通告。遠く米ニューヨークに留学中の小室さんが、待ったなしの状況へと追い込まれた」(スポーツニッポン12月11日付)

   まるで、小室圭と母親が説明責任を果たさなければ、結婚は許さないといっているように聞こえる。誰がいわせたのだろう。意地の悪い小姑のようないい方である。

   今日発売の現代では、元婚約者Aが小室側との金銭トラブルについて蒸し返している。2013年の秋、母親と圭がAのところに来て贈与と主張したが、Aは貸したものだとやり合った時のテープを持ち出してきた。

   先週の現代誌上で、「2人の結婚の障害になってはいけない」「もうおカネはいりません」といっていたのに、まだカネに未練があるのが見え見えである。

   私の個人的な考えだが、今、小室圭が会見を開くことは難しいと思う。なぜなら、母親と元婚約者のいい分は完全に対立しているから、小室圭が「金銭問題は解決済み」と主張すれば、記者から、「母親からのメールに『借りる』と明確に書いてあるではないか」と突っ込まれるに違いない。

   また、「借用書などは一切ない」といえば、「借りたものを返さないのは、人間的にいかがなものか」と報じられ、どのみち、この問題の根本的な解決にはならないだろう。

   再び失礼ないい方になるが、秋篠宮が誕生日会見で「結婚は認める」とはっきりいったのだから、さらに「金銭トラブルについては、双方のいい分を聞いて、最終的に私が判断して解決する」といえば、事態は沈静化したはずである。

   皇嗣という立場にある以上、軽率なことはできないというのは理解できるが、娘の父親であるということも忘れないでいただきたい。

   沈黙を続ける小室圭と母親、決断を下せない父親との間で、眞子さん一人が追い詰められるような事態にならなければいいのだが。

ジョン・レノン凶弾に倒れてから40年

   さて、ジョン・レノンがチャップマン(当時25歳)の銃弾に倒れてから40年が経つ。ジョンの住んでいたニューヨークのセントラルパーク・ウエスト西72丁目の角にあるダコタハウスの前には、12月8日、彼の死を悼む多くの人が集まった。

   その前の、バイデンが大統領になった日にも、当選を祝うホワイトハウスやニューヨークの群衆たちの間から、ジョンの「Imagine」が流れ始め、"きっと世界はひとつになる"と大合唱したと報じられた。 だが、ジョンは、亡くなる直前にニューズウイークのインタビューで、70年代初め政治的に急進的な行動に出たことを聞かれて、

   「あんな急進主義は偽物だ。なぜって、罪悪感からしでかしたものだからさ。お金を稼ぐことにいつも罪悪感があった。だから誰かに上げるか、失うことにした」(ニューズウイーク日本版)

   ビートルズの活動は8年間だけだった。ジョンは、ずっとビートルズを抜ける理由を探していたとも語っている。だが、多くを与えられ、甘やかされていたため、出ていくことが怖かった。それを気付かせてくれたのがオノ・ヨーコだった。

   「彼女がビートルズを『分断』したのではない。彼女は僕に、『あなたは裸の王様よ』と教えただけだ」

   ジョンが生きていれば80歳か。彼が大好きで永住権を取得したアメリカは、あの頃と随分違ってしまった。ジョンが生きていたら、どんな曲を書いたのだろう。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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