「プレステ5」「ニンテンドーSwitch」を販売する詐欺サイトに注意! あえて激安価格にしない巧妙な手口

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   消費者庁は12月10日(2020年)、入手が困難な「プレイステーション5」や「ニンテンドーSwitch」などの家庭用ゲーム機を販売する詐欺サイトへの注意を呼び掛けた。注文して現金を振り込んでも商品が届かないという。消費者庁によると、8月以降こうした被害の相談が336件に上っており、被害総額は概算で1700万円超にものぼるという。

   ニンテンドーは「あつまれどうぶつの森」などが大ヒット中で、プレイステーション5は予約抽選の倍率が100倍を超える販売店があるほどの人気商品。クリスマスを迎え、ますます入手困難な状況が続いている。

   詐欺サイトは複数存在している模様だが、いずれも公式サイトと同じ写真が使われている。特徴は、価格設定が巧妙なことで、たとえば公式サイトではニンテンドーSwitchとあつまれどうぶつの森のセット価格で3万9556円のところ、詐欺サイトは3万8000円。品薄販売のため激安価格になっておらず、あえてリアリティのある価格設定になっていること。また、在庫数もあえて少数に表示されており、消費者の焦燥感をあおる形になっている。

詐欺サイトを見分ける3つのポイント

   ITジャーナリストの三上洋氏は、詐欺サイトを見分けるポイントは「振り込みしか支払方法の選択肢がない、振込口座が個人名義である、メールアドレスがフリーメールになっていること」だとして、詐欺に遭わないためには「メーカーの公式サイトや家電量販店、大手の通販サイトで買うようにする。また電話番号が載っている場合は電話してみること」としている。

   作家の吉永みち子は「安すぎるのが警鐘になっているので、高くしたほうが安心してしまうところが巧妙」とコメント。

   スポーツキャスターの長嶋一茂は「限定とか在庫僅かというのに弱い日本人の心理をついている。これからさらにネットショップは増えると思うが、僕は大事なものを買うときは手に取ってからにしている。ショッピングの仕方を考え直したほうがいい」と指摘。

   テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「注文したものが届かないのは詐欺です。お金を取り返すのは難しいでしょう。犯人が逮捕されたとしてもお金は帰ってこない可能性が高く、泣き寝入りになってしまう」と注意を呼び掛けた。

   羽鳥慎一キャスターは「相談窓口は消費者ホットライン『188』。気になる方は電話してみてください」とまとめた。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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