12月9日(2020年)の全国の新型コロナウイルス新規感染者数は過去最多の2809人。群馬、愛知、京都、広島、大分、鹿児島の各府県で過去最多を更新。全国の死亡者数も42人と多く、重症者数は過去最多の555人だった。東京都は過去2番目に多い新規感染572人、大阪府でも過去3番目に多い427人、過去最多を記録した愛知県では245人と主要都市でも新規感染者が増え続けている。
白鴎大学の岡田晴恵教授は「年末年始の医療体制が心配だ」と不安を語る。
そんななか、希望の光ともいえるワクチン接種が12月8日、イギリスで始まったが、新聞によるとワクチンを接種した数千人のうち2人に激しいアレルギー反応が出たという。詳細は不明だが、2人はともに医療従事者で、ワクチン接種後間もなく、急激なアレルギー反応が出るアナフィラキシーショックの症状が見られたが、適切な処置を受けて快方に向かっているという。2人は過去に強いアレルギー反応を示した経験があったという。英国医薬品規制当局は、過去に同様の反応を起こした経験がある人は接種を控えるよう警告している。
アレルギー「数千人に2人は多い」と岡田晴恵教授
岡田教授は「インフルエンザワクチンでも100万人に数人という割合で急性の症状が出ると報告されているが、数千人に2人というのは多い。普通は100万人で数人レベルだ」と指摘。
女優の高木美保が「これまでアレルギー反応を起こしていない人にも起こる可能性はあるのか?」と問うと、岡田教授は「わからない。今後の様子を見るしかない。このワクチンはまだ安全性が確立されているとは言えない。日本で承認できるかどうかは、第4相治験の後になるだろう」と答えた。
テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「去年のインフルエンザワクチンの資料では、アナフィラキシーは5600万人に対して22例。だいたい280万人に1人の計算。インフルエンザは希望者のみに接種しているので、アレルギーがあれば受けないこともできる。アレルギーがあっても、アレルギーを抑える薬の後に接種すれば大丈夫だと言われている。しかし、この新型コロナワクチンは何もわかっていない。今のところはアレルギーのある人には注意を呼び掛けたい」とコメントした。