千葉・南房総市で年末断水のピンチが迫っている。節水のため、小学校は給食のときも、手洗いは水ではなく除菌シートで、食器も紙製の使い捨てだ。家庭でも、皿の上にラップを敷いて、食器を洗わなくても済むような対策をしている。
水道水を供給している小向ダムの貯水率が、きのう9日(2020年12月)時点で31・5%まで減少していて、市は「20%を切ったら約3200世帯に断水を実施せざるを得ない」としている。このまま雨が降らなければ、12月下旬から断水になる見込みという。岸本哲也リポーターが小向ダムを見に行くと、「枯渇してますね。底がひび割れています」
なぜ、ダムは枯れてしまったのか。老朽化対策の水門工事を行うため、10月に貯水率を50%まで下げたのだが、例年なら降るはずの想定雨量が降らなかったのだ。
司会の小倉智昭「この時期に水が不足しているダムがあるんですね。アマタツ、本当に不自由だと思うよね」
太平洋側から瀬戸内は少雨
天達武史(気象予報士)「もともと11月というのは雨が少ないんですが、今年は太平洋側から瀬戸内はすごく少ないんです。ここ30日間で、千葉・館山に降った雨は17・5ミリと、平年の15%です」
東京も16・5ミリで例年の20%だ。「これから降るかどうかですね」と小倉が天達に聞く。「そうですね。でも、予想では、南房総市はクリスマスまで傘マークはありません。まとまった雨は期待できないということです」
南房総市は4トントラック7台で、近くのダムや川から水をピストン輸送しているが、焼け石ならぬ、枯渇ダムに水で、とても間に合わない状態だという。