政府肝いり「AI婚活」に20億円! 112個の質問で深層心理を分析。タイプじゃなくても、実はピタッ!かも

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   政府は少子化対策のため、20億円の予算を計上して2021年度から人工知能「AI」を活用した婚活事業を支援する方針を固めた。AI婚活は、すでに秋田県、埼玉県など10を超える自治体で運用が始まっている。

   「AI婚活」を開発したパートナーエージェントによると、利用者は年収や職業などの条件に加え、深層心理を探る112個の回答を登録。すると、AIが希望の条件と合致していなくても自分に好意を抱く可能性がある人を割り出して、提案してくれるという。

質問はなぜか「苦手なもの」に関するものばかり

   112個の質問の多くは「苦手なもの」に関すること。例えばこんな感じだ。

   AとBを比較し、当てはまるものを選択してください。

   A.自分の気持ちを伝えるのが苦手で、趣味や思い出を共有できない。

   B.自分を否定的に捉えていて、何かに取り組む時に不安で自信なさそうな行動を取ることが多い。

   選択肢:明確にA、ややA、ややB、明確にB

   苦手なことを聞くことが多い理由は「苦手なことが同じカップルは相性が良い」からだそうだ。

AI婚活で結婚した人「期待しなかったが、会話が弾んだ」とか...

   では実際にAI婚活を利用して結婚したカップルはどうなのか。

   東京都に住んでいた44歳女性の譲れない条件は「都内在住の年下男子」だったが、AIからの提案は「北関東在住の同世代」。全く期待せずに会ったが、会話が弾みすぐにゴールイン。北関東に移住し、結婚2年目を迎えた。

   埼玉県在住の女性の譲れない条件は「容姿」だった。AIから好みとは全然違うタイプの男性を提案され、渋々会ってみると友達や家族への考え方など共通点が多く、交際からわずか4か月で結婚に至った。

   キャスターの斎藤ちはる「正直、興味あります。価値観がピタッと合う人なんて、普段の生活では最初から分からないですから」

   司会の羽鳥慎一「将棋もAIだと『ええ!?』っていう手が出てきたりする。『ええ!?』っていう人が出てくるかもよ」

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「実は『ピタ!』みたいなね。そこまで到達するのには、普通はすごい会話を重ねないといけなくて、その駆け引きに疲れちゃったりしますからね。でも、政府がここに20億つっこむのはどうかな。民間でいいと思います。少子化対策の本質をやるんだったら若者の収入を増やすべき」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト