川越市立野田中学校で、12月2日(2020年)に家族に陽性者がいた生徒2人の感染が判明、その後きのう7日までに35人の感染者が確認された。野田中は生徒数274人・教職員32人。川越市ではクラスター認定して学校全体を濃厚接触者とした。
感染拡大要因の一つがマスクなしでの合唱練習。この学校では12月5日開催予定だった合唱祭に向け、先月中旬から練習が行われていたが、ほとんどのクラスがマスクを外して歌っていたという。
距離をとればいいというわけではない...
全日本合唱連盟では、練習時の対策として、マスクをしない場合は団員間の距離をとることや、こまめに換気をするなどのガイドラインを出しているが、野田中学校で換気などが適切に行われていたかは不明だという。街の声は「(合唱には)思い出がある。感染予防してやったほうがいい」「合唱コンクールは良くないんじゃないですかね」とさまざま。
とくダネでは、合唱時の対策として、楽譜出版会社が出した合唱用のコーラスマスクを使う方法も紹介した。このマスクは縦横のワイヤーを調節し、生地が口元に触れないようにすることが可能だ。
キャスターのカズレーザー「マスクせずに合唱練習って、どんな判断なんでしょうか」
小倉智昭キャスター「距離を取ればいいという指示を出しているところもあるようですが」
伊藤隼也(医療ジャーナリスト)「ガイドラインがいけないんですね」
姫路の病院は共用パソコンキーボードから感染拡大か
職員や患者42人の感染が判明した兵庫県の姫路中央病院は、ナースステーションに置かれていた共用パソコンキーボードから感染が拡大した可能性が指摘されている。キーボードはキーに高さがあるタイプで、60代医師が「打ちやすい」と愛用、複数スタッフが使用していた。1日に3回ほど除菌シートで消毒していたというが、日本特殊清掃隊の神野敏幸理事は「深いところからウイルスが跳ね上がってきている。高さのあるキーボードは表面だけではなく隙間にホコリがたまりやすい。ホコリがある状態で消毒はきかないので、綿棒などで取ったあと、表面を消毒する必要がある」と語る。
カズレーザー「テーブルなどは消毒されていたと思う。キーボードが盲点だった」
小倉智昭キャスター「キーボードがダメだとすると、タッチパネルは使うたびに消毒しなければいけなくなる。綿棒を使ってホコリを取るというのは、無理に等しい」
山崎夕貴アナウンサー「キーボードをカバーするシートを使うのも一つの手です」
伊藤隼也「キーボードは共有しないほうがいい。韓国はみんなタブレット端末を持っている。共有する場合は使い捨て手袋をする」
三浦瑠麗(国際政治学者)「あらゆるものを消毒するのは無理がある。手洗いが重要だが、軽視する人が増えている。トイレに行った時、どのくらい手を洗っているか見ていると、最近は『サササ』で終わる人が増えている」