ハナ「ボンやん、元気にしてはりましたか」
「岡安」の女将・シズ(篠原涼子)の母、岡田ハナ(宮田圭子)が声をかける。
その一座の子役・天海一平(中須翔真)が姿を現す。
千代「えー!?」
驚きの声をあげる千代(毎田暖乃)。その子は昨夜の少年だったのだ。
一平は、一座の公演で子役として登場するが、昼公演が終わると仮病をつかって「岡安」の二階に逃げ込む。そして千代に打ち明けた。
一平「酒飲みで、女好きな父親が嫌いや」
それを聞いた千代は、自分も同じだと共感する。また一平は千代と同じ9歳で学校も行っていないという。
千代「それも、同じや。うちらもう親友やな」
一平に親近感を覚える千代だった。
そんなある日、客の弁当を届けに来た千代は、初めて芝居というものを目にする。舞台で「人形の家」のヒロインを演じていたのは、高城百合子(井川遙)という女優だった。
千代「わぁ~きれいな人や」
その姿に千代は釘付けになる。
芝居小屋の支配人・熊田(西川忠志)に「人形の家」の台本をもらった千代は、なんとか台本を読みたいと字の勉強をはじめる。(NHK総合あさ8時放送)