東京大学が若者1万人のデータを分析した結果、男女を問わず、収入が低いほど異性との交際を諦める人が多いという傾向が明らかになった。シングル(未婚で交際相手がいない18~39歳)の約半数がそもそも異性との交際に関心がなく、そのうちの男性76.4%、女性87.8%が年収300万円未満だったというのだ。
接客業の21歳男性(年収300万円未満)は交際経験がない。自らが草食系である理由について「アニメ関連のグッズやスマホゲームに課金している方が楽しい。彼女ができたら趣味のお金がなくなるから」と話す。また、アルバイトで生活する芸人の27歳男性は彼女がいないワケを「女性は経済面の余裕を見ると思うので自信がない。芸人として軌道に乗れば積極的になれるかも」と説明する。
「交際の先に結婚を見据え、諦めてしまう」と研究員
また、フリーランスSEの26歳女性はバツ1で現在交際相手はいないが、恋愛に興味がない。「自分磨きをしているうちに恋愛の必要性を感じなくなった」というのがその理由だ。女性は、現在はコロナで仕事がなく無職状態だが「収入が増え余裕ができれば恋愛したくなるかも」とも話している。
論文を発表した東京大学特任研究員の坂元晴香さんは「低収入の人は、交際の先に結婚を見据えて自信がないため諦めている。若い人が置かれている経済的状況を改善しなければ、少子化対策の効果は出ない」と話している。
石原良純(気象予報士、タレント)「27歳芸人さん。昔だったら女性に養ってもらって一人前になるみたいなのがあった。考え方がマジメになったのかな。コレをやったからコレができると、ちゃんと段取りを踏もうとしていますよね」
山口真由(ニューヨーク州弁護士、信州大学特任准教授)「私たち高学歴女性が結婚できないという話もありますが、低学歴男性の方が深刻そうです。『私で良ければ1人、2人養える』とは思いますが、私たちは私たちで『こんなかわいげのない女に来てくれるのか』と、踏み出せない。お互いのモジモジ感があるのかな。男性に収入がないのは私は全然気にならない。私、もっと頑張れるもの!」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「山口さん、悪いのに引っ掛かりそうだなぁ。気を付けてね」