医療崩壊寸前の北海道! 奥尻島、島民50人に1人が感染の非常事態! 旭川の病院クラスターで道東・道北も打撃

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   北海道南西部の日本海に浮かぶ人口2502人の奥尻島。アワビやイカなど海の幸の宝庫で観光地としても人気だが、5日の土曜日(2020年12月)に撮影された映像をみると、静まり返った街に人の姿はみられない。夜の商店街も真っ暗だ。

   原因は新型コロナ。奥尻島ではクラスターが発生し、昨日までに53人の感染が確認されている。50人に一人が感染するという非常事態に新村卓実町長は、16日まで不要不急の外出を控えるよう独自に要請を出した。奥尻島の病院にはコロナ専用病床は1床しかなく、感染者は北海道本島に搬送するしかない。昨日6日に奥尻島から北海道江差町に着いた船には十数人の感染者が乗っていて、函館市などの病院へと搬送されていった。

   奥尻島から船で検体を輸送するのが翌日になるため、PCR検査も遅れが生じる。現地では、家の中でもマスク着用、食事の時だけ外すといった緊張感のある生活が続いている。

クラスター発生の旭川厚生病院、感染対策は十分だったのに...

   国内最大のクラスターが発生した旭川の状況も深刻だ。これまで通算224人が感染した旭川厚生病院は、旭川市だけではなく道東、道北地域の医療の中核を担っている。現在、外来診療を一部休止しているが、その影響は大きい。旭川市内では他にも吉田病院でこれまでに184人の感染が確認されている。

   旭川厚生病院には、2名の感染管理認定看護師がいて、全職員が防護服着脱の練習をするなど、感染対策や準備は他の病院以上に行われていたという。クラスター発生の原因については専門家も首をかしげている。

   感染者の急増に旭川市内の繁華街は人通りがほとんどない。タクシーは普段と比べてお客さんは1割程度。予約が一気に見送られた飲食店は店内に人影がない。

   小倉智昭キャスター「奥尻島は深刻ですよね。これから冬になると波が荒くなって船が出せないこともある」

   二木芳人(昭和大学教授)「中国あたりだと2500人のPCR検査は1日でできてしまう。検査を積極的にやれるようにもう少し充実するといい」

   丸田佳奈(産婦人科医)「私は網走出身ですが、網走には大きな病院がないのでコロナの患者は旭川に送っている。(旭川のクラスターは)道東、道北に影響する」

   二木教授「無症状の方をブロックするのは難しく、感染対策が後手に回る可能性がある」

   小倉智昭「医療崩壊が起きるかもしれないといわれていても、我々に打つ手はない」

   夏野剛(実業家)「これまでのコロナ対策の延長でいいのか、見直すタイミング。主権を制限して封じ込めた中国は復活した。経済と感染対策を両立しようとしていたところはダメになっているという皮肉な結果になっている」

文   みっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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