新型コロナ感染が拡大し先週3日(2020年12月)に緊急事態を示す「赤信号」が灯った大阪府で、番組は看護師不足の現状を取材した。
看護師らは「一人当たり50人の患者を相手にするのは、通常ではありえない」「コロナの患者さんを担当した手当は月3000円」と話した。府看護協会の会長は、「これは戦争と一緒。きっと何年後には歴史の教科書に載るような出来事と思っています」。
吉村洋文知事は3日、医療の非常事態宣言になる「赤信号」を初めて点灯。府民に4日から15日まで不要不急の外出を控えるよう要請した。きのう6日、府の感染者は310人となり1日あたり300人以上になるのは6日連続だ。
大阪市立十三市民病院では、コロナ患者を受け入れた今年4月以降で22人の看護師らが離職した。同病院はコロナ患者36人の7割が70歳以上だ。西口幸雄院長は「看護師はしんどい思いをして、いろんなケアを毎日毎日やっている。先がなかなか見えない」語る。吉村知事は5日、自衛隊看護師の派遣を要請する考えを明らかにした。
月収50万円以上で募集しても、人工呼吸器扱える人が条件?
大阪府にあるコロナ陽性患者の宿泊療養施設の看護師は、「現在は130人前後入っているが、多いときは200人越えの日もあった」という。担当看護師は4人。看護師一人当たり50人の計算だ。1勤務24時間で、朝9時から翌朝の9時まで。年末年始も休みはない。
重症患者のために臨時で設置する「大阪コロナ重症センター」は15日から運用開始される予定で、看護師130人の確保を目指しているが、3日現在で50人しか集まっていない。「月収50万円以上」で呼びかけているが、ある看護師は「人工呼吸器を見たことがある人が条件。ICUに勤めたことがある看護師で、行こうと思う人は本当にいない」という。
看護師不足は大阪に限ったことではない。北海道の旭川厚生病院では5日、累計で221人の感染者を発表。214人が感染した東京の永寿総合病院を超え、国内最大のクラスターとなった。東京都でも5日に584人と過去最多の感染者数を記録、看護師の負担は深刻化するばかりだ。看護師不足をどうすべきなのか?
月曜レギュラーの橋下徹(元大阪府知事)「国全体で看護師が本当に足りないのか、っていうとまたこれは別だ。比較的余裕のある所からないところへ強制的に看護師を移動する仕組みがまだ日本にはない。補償をして。特措法を改正しておくべきだった。こういうことは、自治体も医師会もできない。できるのは菅総理だ」
キャスターの立川志らく「責任とるのがすばらしいリーダーですよね。総理は動かないような気がするので、ここは橋下さん一本電話を入れて」
橋下「いやあ。それはできないですよ(苦笑い)」
文・栄