"多目的トイレ不倫"の渡部建の謝罪会見が大批判! 日本テレビの大晦日特番に出演できるのか? 厳しい街の声、「烙印」消すのはまだ早い

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   "多目的トイレ不倫"のアンジャッシュ渡部建が行った昨夜(2020年12月3日)の謝罪会見が大批判されている。

   「アンジャ渡部アウト~復帰計画白紙..."文春砲"から6カ月、ようやく会見も火だるま100分間」(スポーツニッポン)、「アンジャ渡部ボロボロ会見」(デイリースポーツ)。

   汗と涙を流して記者たちの「意地の悪い」質問にも耐え抜いたが、その甲斐もなかった。

   一部のメディアで、渡部が「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の大晦日特番に出演すると報じられた。

   すると日テレに、謝罪もなく復帰するとは、復帰が早すぎるという非難の電話が殺到したため、慌てて会見を開いたようだ。翌日の『とくダネ!』で、街の声を拾っていたが、多くは「テレビで見たらチャンネル変える」という厳しいものだった。

   女をセックスの道具としか見ていない男という「烙印」は、まだまだ消すのは無理なようだ。

   東京地検特捜部が「桜を見る会前夜祭」問題で、安倍前総理に事情聴取を要請したことが波紋を広げている。一部メディアには「共謀共同正犯で本人立件の可能性もあり得るのでは」という見方もある。

   大阪地検特捜部は森友学園への国有地売却や財務省関連文書の改ざん問題で、当時の財務省幹部ら10人を不起訴にした。大阪の"恥"を東京でそそげるのか。

   菅政権の評判が悪いため、安倍の再々登板があるのではないかという噂もあったが、これで、その可能性も消え去った。菅の高笑いが聞こえるようだ。

文春の年末恒例「ミステリーベスト10」

   さて、今日は、私の好きなミステリーの話題からいこう。文春の年末恒例の「ミステリーベスト10」が発表された。

   今年は私の知らなかった本が多く選ばれている。国内部門で1位に選ばれたのが辻真先の『たかが殺人じゃないか』(東京創元社)である。

   辻といえば御年88歳。サブタイトルに「昭和24年の推理小説」とあるように、終戦後の学制改革によって男女共学になった時代が舞台である。

   少し前は1964年、東京オリンピックの時代を舞台にしたミステリーが何冊か出されたが、今度はもっとさかのぼって終戦直後か。「当時の空気感が伝わり、タイムスリップしたような感覚が味わえる」(倉知淳)青春本格ミステリーだそうだ。

   私は当時4歳だったが、あの時代の空気感は覚えている。読むのが楽しみだ。

   2位は『透明人間は密室に潜む』(阿津川辰海・光文社)、3位は『楽園とは探偵の不在なり』(斜線堂有紀・早川書房)。6位に入った『死神の棋譜』(奥泉光・新潮社)は面白く読んだ。

   私は柚月裕子が好きだ。映画『仁義なき戦い』を彷彿とさせる広島弁がいい。『孤狼の血』『凶犬の眼』は読んだ。今度は9位に入った『暴虎の牙』(KADOKAWA)を読もうとしているところだ。私は彼女の作品をミステリーとは思ってないのだが。

   海外部門の第1位は、3年連続だそうだが、アンソニー・ホロヴィッツの『その裁きは死』(創元推理文庫)である。『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』と読んできたが、私の好みには合わないので、今回は読む気はない。

   2位の『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ・早川書房)はイントロがやたら長いのが少しイラつかせるが、すこぶる良くできた上質のミステリーである。

   3位は『あの本は読まれているか』(レーラ・プレスコット・東京創元社)は、映画『ドクトル・ジバゴ』をめぐるミステリーだというから読んでみたい。

   7位に入った『死亡通知書 暗黒者』(周浩暉・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)は実に面白い作品であることは間違いない。

   私は半日で読み切った。だが重大な欠点がこれにはある。これからも続いていくのだから致し方ないとは思うが、犯行の手口があまりにも"ご都合主義"なのだ。それが通用するならミステリーではなくなる。

   ミステリー好きは、「その手があったか」と唸らせてくれるものがなければ、作品を評価しない。特に私は。この作品にはそれがない。続編で種明かしするのかもしれないが、「それをやったらお終いだよ」と、読みながら何度もつぶやいた。

   まあ、007だと思って読めば楽しめる作品ではある。

新型コロナワクチンの副作用は?

   ところでコロナの第何波だか分からないが、感染拡大が止まらない。大阪は営業自粛どころではなく、不要不急の外出を自粛せよというお触れが回った。

   だが菅は、GoToトラベルを止めるどころか、来年のゴールデンウイークまで続けるといい出した。このジイサン、何を考えているのだろう。

   来夏の東京五輪を何としてでも開催したいという魂胆が裏にあるのだろうが、無理に決まっている。中止になれば、追加で支払わされる3000億円ともいわれる費用をドブに捨てることになる。前の人間が勝手にIOCに約束してしまったことだが、菅も知らされ、容認していたことは間違いない。その責任をどう取るのか。

   次々に発表される製薬会社のワクチンに期待しているのだろうが、副反応がどう出るかが未知数である。

   製薬会社は安全だというのなら、まず、全社員、社長を含めた全幹部、その家族にワクチンを接種すればいいと思う。だが寡聞にしてそういう話は聞かない。

   文春では、12月中に海外でワクチンが使用可能になるが、「日本は極めて迅速に認可が下りても来年春くらいではないか」(医師でジャーナリストの森田豊)と見ている。

   副反応は100万人ぐらいに投与して始めて重篤になるかどうかが明らかになる場合もあるから、慎重に見なければいけない。また、コロナは風邪ウイルスの仲間だから、一度のワクチン接種で済むと思わない方がいいそうだ。となれば、どう考えても、ワクチンを使えるのは来年後半だろう。

   文春は、なぜ今、医療崩壊が叫ばれるのかについても、こう報じている。「東京都では、感染者用の病床使用率が五十%に達した。これを『まだ半分ある』、あるいは『まだ普通に病院に通えている』と捉えるのは危険だ。重症者が増え続け、より多くの人員を割けば、これまでできていた医療サービスにしわ寄せが行くのは必定。つまり、コロナにより、本来救えたはずの他の疾患の患者が救えなくなる――これが、今叫ばれている『医療崩壊』の本質なのだ」

新型コロナの「死亡率低下」と新潮

   一方の新潮は今週も、コロナは怖くない、医療崩壊は演出されていると報じている。この中で注目すべきは、厚労省が発表した「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」によると、PCR検査で陽性のうち、6月24日の時点で60代の死亡率が5.1%、70代が14.9%だったのが、11月25日にはそれぞれ1.7%、5.7%に落ちているのだ。

   この理由としては、PCR検査や抗原検査が容易に受けられるようになったことと、治療法がだいぶわかってきたことが大きいというのである。

   分母が大きくなってきたから率が下がってきたのだろうが、治療法については、私のような後期高齢者が安心していられる状況ではまだないと思うのだが。

   菅首相は、会食でもマスクをつけながら静かに食べれば感染しないといい出したが、文春によると、11月27日、菅が法政大学の後輩で野球評論家の江本孟紀や、やはり後輩で元広島の小早川毅彦らと、ホテルオークラの「山里」で会食した際、「小部屋でお互いに距離も取っていたのでマスクはされていませんでした」(江本)というのだ。

   親しい相手だからマスクをしないというのは通らない。国民に実行しがたいことを押し付けておいて、自分はつけたりつけなかったりでは、説得力がなさすぎる。やはり人の上に立つ器ではないと思うしかない。

豊洲市場でコロナ感染広がる

   お次はFLASH。豊洲市場でコロナに感染している人間が働いていると報じている。

   11月中旬、豊洲でマグロのセリを担当するXという男性が仲卸業者のA夫妻に、「僕は(PCR検査で)陽性だったので、周りの皆さんは、気をつけてください」といったというのだ。

   さらに、11月に入り豊洲では、仲卸業者約400社、3000~4000人を対象にPCR検査をしたそうだ。すると、11月だけで129人の感染者が判明したそうだ。

   さっきのXは、陽性と判明した後もセリに出てきている。他にも何人か陽性なのに働いている人間がいるというのである。Xが勤めている業者に電話で問い質したが、「陽性者はいましたが、休んでいると思います」と曖昧な答え。

   調べていくと、豊洲では、保健所の特別許可がある、水を流せばウイルスは心配ないなど、コロナ軽視がはなはだしいという。

   これは豊洲を管轄する東京都が現場をハンドリングできていないのではないかという疑問が湧く。

   FLASHは、「このままでは、豊洲市場を起点とする悪夢のような感染爆発が起きるのでは」と心配するが、杞憂ではない。

パワハラ社長とおかしな部下たち

   さて、私も現役の編集長時代はパワハラ男だったと、今になって少し反省しているが、この男ほどひどくはなかった。しかもこの御仁、売上高約100億円の東証一部の社長だそうだ。

   「お前みたいなクソは地獄に落としたる。死ぬまで償えボケェ」。ノルマが達成できない社員に「給料泥棒!金返せ!」と宣うそうだ。

   この会社「Casa」という。個人が賃貸住宅を借りる際、連帯保証人の代わりに家賃保証を行うサービスをしているそうだ。いわゆる貧困ビジネスに近いのだろうか。

   社長は宮地正剛(48)。文春は、この御仁が社員を叱責する様子が録音された計5時間以上のデータを入手したそうだ。

   不思議なのは、文春の問い合わせに対応した社の幹部たちが、「言葉が乱暴なのは逆に信用してもらっているのかな」「みんな何か崩れているんですよ、人生。でもここで再生されている」と、社長への感謝の言葉を発したのだという。暴言も浴びせ続けられると快感になるということか。この国の民と政治の関係に似てなくもないが。

   このところフライデーが面白くない。紹介するものがない。と思っていたら、今朝の朝日新聞にこんな記事があった。

   NTTドコモ元社員の男性(36)が3日、上司のセクハラやパワハラで適応障害などを発症して退職を余儀なくされたとして上司2人と同社に損害賠償を求めて東京地裁に提訴したというのだ。そのセクハラが酷い。

   「男性は入社した2014年、取引先が関わるイベント後の飲み会で女性上司にバーへ連れて行かれ、店長から強制的に下着の中に30分以上手を入れられたという。男性は抵抗したが、女性上司は店長を制止せず笑って見ていたという」(朝日新聞)

   男もだらしないが、このセクハラ女性上司の顔を見たくないか? 私がフライデーにいたら撮ると思うがね。写真誌の原点はそこにあるはずだ。

   日本シリーズでソフトバンクに4連敗(昨年からだと8連敗)した巨人の原監督批判の記事が各週刊誌にあるが、あんなもの批判したってしょうがない。原というのは元々監督の器にあらずなのだから。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】

   アーモンドアイは強かったね。ルメールの追い出しのタイミングは芸術的だった。コントレイルとの1馬身4分の1の差は永遠に詰まらないね。一転して今週のダートの帝王決戦、チャンピオンズカップは、紐探しが難解なレース。外枠がやや不安だがクリソベリルはダート界のアーモンドアイだから信頼していいだろう。

   カフェファラオは3歳馬が苦戦しているレースだから、ルメールといえども信頼性は落ちる。今週はルメールを消して買ってみたい。◎はクリソベリル、△がゴールドドリーム、エアアルマス、クリンチャー、サンライズノヴァ、アルクトス、チューワウィザード、モズアスコットとした。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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