宮城の保育園でパワハラ訴え保育士17人が退職 町議会も問題視、でも県は「介入できない」

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「子供にも影響」と保護者

   元副園長は「夢を持って入ってきた保育士に、もうこういう思いをさせたくない」と訴えている。子供にも影響が出ており、11月20日に開催された緊急保護者会では、保護者から「子供が怒りっぽくなり、夜も私にくっついていないと眠れなくなった」「子供が人形を相手に怒り出した」と訴えた。保護者は、これまでの経緯や今後の運営について園に説明会の開催を要求したが、理事長は電話にも出ないという。

   現在、同保育園には園児113人が在籍しているが、保育士は新たに入った人も含めて12人。保育士不足に対して園は保護者に「園児を休ませるよう促す」メールを送信した。宮城県の担当者によると「認可保育園の基準を満たすには最低でも14人の保育士が必要」として、「このまま保育士不足の状態が続けば認可取り消しの可能性あり」とするが、「保護者からも相談を受けているが保育園を運営しているのは民間法人のため労使関係には介入できない」という。

   羽鳥慎一キャスターは「この町には、この保育園を含めて保育園は3つのみ」と説明。

   作家の吉永みち子は「労使の問題だけでなく、教育・育児の問題でもある。介入できないという県の対応はどこかおかしい。一番ワリを食うのは子供たちや働いている親。対応するのが県の役割だと思う」と指摘。

   スポーツキャスターの長嶋一茂は「大人のいざこざで子供に影響が出ているのはよくない。退職した17人は相当悩まれた末の決断だったのだろう。この理事長は牧師でもあるのに、酒飲んで何をやっているのか」とコメント。

   テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「この理事長は牧師として協会とも対立していると聞いている。県としても今ある法律で介入しにくいので、保育士たちは逃げるしかなかった。大きな町ではなく、他の園にも空きはないだろう。退職した17人の方は勇気を出して裁判を起こして戦っていく必要があるかもしれない」と提案した。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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