通販大手Amazonのロゴ入りメールが届いたときは、まず、詐欺メールを疑った方がいいかもしれない。「アカウントを更新する必要があります」「アカウントで不審なお支払いが検出されました」など、様々なメッセージで客のクレジットカード情報を盗み取る手口が横行している。「グッとラック!」の調べでは、Amazonを語る詐欺メールは少なくとも6種類あった。
お笑い芸人のエハラマサヒロさんは、「Amazonアカウントを更新する必要があります」とのメッセージを受け取った。URLをクリックすると、「お客様のアカウントに登録された電話番号にご連絡いたしましたが、連絡をとることができませんでした。確認していただけない場合は、アカウントが停止される場合もあります」というAmazonのロゴ入りメッセージと、ログインボタンが現れた。エハラさんは、ちょうど携帯電話を替えたばかりだったため、カード情報を入力する必要があると思い、ログインしてしまった。
「怪しいと感じるところが1ミリもなかったんですよね」とエハラさん。結局、クレジットカードを不正利用され、約50万円の被害にあった。
URLを絶対にクリックしないで
ITジャーナリストの三上洋氏は「メールやショートメールを信用しない。特にURLを絶対にクリックしないことが大切です。不安な場合は、公式HPからログインしてください」と警鐘を鳴らす。
「グッとラック!」のきょう3日(2020年12月)の出演者の間でも、経験談が相次いだ。
タレントの髙橋みなみの夫は、今年10月(2020年)、カードを不正利用されていたことがわかった。一度も使用したことがなく、インターネットで登録したこともないカードで、3カ月間で約20万円の被害にあったという。
お笑いコンビ「NON STYLE」の井上裕介「僕も『最近、ブラジルのパブで騒ぎましたか』とカード会社から電話をもらって不正利用がわかったことがありました。結構な値段でした」
髙橋知典弁護士「僕は『荷物を発送したが届かなったので、もう一度入力してください』というメールを受け取ったことがあります。おかしいと思って気づきましたが、入力してしまえば個人情報を抜かれてしまいます」
キャスターの立川志らく「この前、ネットでカバンを買おうと思って見ていたら、『なぜ決断しないんですか』とカード入力画面とともにメールが送られてきました。そこまで言ってくれるなら買おうかなと思いましたが、宛名が呼び捨てになっていて、おかしいことに気づきました」
三上氏によると、カードの不正利用に対抗するには、明細をこまめにチェックする、というアナログ手段しかないそうだ。