番組冒頭、「きのう、全世界が待ちに待ったその日がついにやってきました」と、司会の小倉智昭が大げさに言う。きのう2日(20230年12月)にイギリス政府はファイザー・ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンを承認、来週から接種を開始するという。安全性は確保されたのか、日本での接種はいつからなのか。
山崎夕貴キャスター「イギリスでは、スタジアムの一部を利用してワクチンセンターを設置して、週に10万件の接種を目指すということです」
小倉「このワクチンの弱点は、かなりの低温(マイナス80~60度)でないと保存ができないということで、スタジアムのようなところに人を集めて、一斉に接種ということになるんですね」
副作用は心配ないのか。昭和大医学部の二木芳人・客員教授はこう解説した。「1か月空けて2回接種するのですが、短期間の副作用は、それほど心配するようなものはないと思います。たしかに、命を落とすような重篤な副作用は10万人に1人、あるいはそれ以上あるかもしれませんが、ヨーロッパは何万人もの命が助かるのなら、何人かの副作用は仕方がないという感覚なんです」
日本では来年6月末までに
アメリカも早ければ来週11日から、EUは早くて年明けから接種を実施する予定だ。日本はその様子を見ながらということになるが、ではいつごろからになるのか。山崎によると、「治験は第3段階まであって、日本は現在、第1段階(少人数に投与して安全性確認)から第2段階(数百人に投与)です。政府は来年(2021年)6月末までに6000万人に供給するとしています」
専門医は「英米の実績を見て、日本も当初より早まるかもしれない」という。山崎は「けさの産経新聞や東京新聞は、年度内実施かと伝えています」と紹介し、小倉は「来年3月末までにはということだね」
とにかく、医療・防疫従事者、次いで公共交通などのスタッフを優先で接種してほしい。