追い詰めていく警視庁特捜班長、心のどこかで通じ合う何かが...
そのパイプを渡ろうとしていた加倉井は「俺は陽子を殺していない」と訴えるが、保坂は「俺の知ったことか!」と吐き捨てて拳銃を向ける。追い詰められた加倉井は「陽子っ!」と叫び、谷底の渓流に飛び込んで逃走した。
「あの殺人は俺を陥れるためだった。陽子はその犠牲になったのだ」との確信する加倉井は東京に戻って潜伏し、協力者の支援を受けながら次第に事件の核心に迫っていく。
一方、「標的にされて逃げ切れた犯人はいない」と評判の非情な叩き上げ刑事で、犯罪者の心理など顧みることのない保坂だったが、加倉井をじりじりと追い詰めていくうちに「なぜ加倉井は逃げ続けるのか?」と疑問を抱くようになる。そして、『追う者』と『追われる者』の間に心の奥底で通じ合う何かが生まれたとき、加倉井はついに意外な真犯人にたどり着く。(両日ともよる9時放送)
寒山