なんで65歳以上? GoTo東京発着自粛に疑問と戸惑い! 旅行会社「64歳と66歳の旅行に、一人だけダメと言えますか」

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   「なんで65歳以上なんだヨ!という声が聞こえてきそうな気がします」と司会の小倉智昭が吼えた。きのう1日(2020年12月)、菅義偉首相と小池百合子・東京都知事が会って、新型コロナウイルス感染対策として、「65歳以上」「基礎疾患がある人」は東京発着のGoToトラベルを自粛するよう呼びかけた。これに、各方面から疑問の声が上がっている。

   飛鳥旅行の村山吉三郎代表取締役は、「64歳の人が66歳とか67歳の人と一緒に旅行に行くという時に、65歳以上の人はダメといえますか。私らに判断を任されても困りますよ」といい、神奈川・箱根の温泉旅館は「基礎疾患がある人をどう確認するんでしょうか」と戸惑っている。

専門医「GoToは関係ないと言っておきながら、ちぐはぐですね」

   たしかに、高齢者や基礎疾患のある人は重症化リスクは高いが、旅行先で次々と感染しているのか。菅首相も小池知事も「家族間での感染が増えている」と言っていなかったか。「果たしてこんなことで予防効果があるのでしょうか」と小倉は昭和大医学部の二木芳人・客員教授に聞く。

   「(新型コロナ第3波に)GoToは関係ないと言っておきながら、これはちぐはぐですよね。あちこちに移動して広げているのは、むしろ若い人たちで、高齢者や基礎疾患のある人はすでに自粛しているのではないでしょうか。本当の重症化対策は、全体の感染者を減らすことと医療体制の充実のはずです。自粛要請の効果はかなり限定的でしょう」

   スペシャルキャスターの古市憲寿(社会学者)も首をひねる。「65歳以上の夫婦が旅行に行っても、家にいるときとあまり感染リスクは変わらないと思いますけどねえ。心配なのは年末年始の帰省ですね。若い人がGoToを利用して実家に帰って、親や親戚に会う方がリスクとして大きいですよ」

   菅首相がGoToトラベルの全面停止をためらっているうちに、非常事態宣言・ステイホームの中での最悪の年末年始になろうとしている。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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