SNSで「嫁」と投稿、「不適切だった」と企業が謝罪! 街の人は「上から目線」「卑下されている」「悪意なければ気にならない」などなど

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   ある企業が先月(2020年11月)、SNSに投稿した「嫁」という言葉が物議を醸した。夫婦の何気ないやりとりを紹介したものだったが、批判を受け、企業は不適切として謝罪した。「嫁」という言葉。夫が他人に対し、そう呼ぶことを既婚女性たちはどう思っているのか。「スッキリ」は街で100人に聞いた。

   「絶対ヤダ! 卑下されているような印象。上下関係があって、対等な関係ではない感じ」(30代)、「嫌です。立場的に私の方が強いから」(30代)。

   別の回答もある。「あまり気にしたことはありません」(40代)、「私はうれしい」(40代)、「悪意がなければ気にしない。悪意があればカチンとくるけど」(40代)

歴史的には「息子の妻」を指す夫側の両親が使う言葉だが...

   「嫁」という言葉にはなんという意味があるのか。明治大学の齋藤孝教授に聞くと、「『嫁』は『息子の妻』を指す言葉として使われてきました。夫側の両親が使う言葉で、古い家族制度においては上から目線ということになりますね」と話す。しかし、時代とともに変化し、最近は嫁と呼ぶ若い人も増えているという。

   「芸人さんなどが嫁という言い方を使ったり、若い人たちが気軽に新しい言葉のニュアンスで使うようになりました」。そういえば、少し古いが、歌手の新沼謙治の「嫁に来ないか」というヒット曲もあった。

   さて、今回の調査の結果を見ると、「気にならない」が75人、「気になる」が25人だった。では、どう呼ばれたらいいのか。3位「嫁、奥さん」、2位「妻」、1位は「なんでもよい」だった。

   司会の加藤浩次「少数意見から学ぶことはいっぱいありますが、『嫁』という言葉で企業が謝罪しなければいけないような状況なのだろうか」

   高橋真麻(フリーアナウンサー)「私は、(呼ばれるのは)何でもいいです。愛情があれば」

   ロバート・キャンベル(国文学研究資料館館長)「日本語にはグラデーションがあるのが面白いと思います。英語はワイフしかありません。私はパートナーという言葉を使いますが、いまは新しい呼び方に変わっていく途中なのかも知れません」」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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