海外で新型コロナワクチンの接種が始まる。イギリスでは米ファイザーなどのワクチンを数日中に緊急承認し、早ければ来週月曜日(2020年12月7日)にも開始。アメリカでも11日にワクチン接種が始まる見通しだ。
海外の接種開始は日本にも影響がある。日本国内の小規模治験だけでは有効性や安全性を示すのは難しいが、海外の先進国が使用を認めれば「特例承認」で国内の承認も早まる可能性があるからだ。
白鷗大学の岡田晴恵教授は「私は国立感染症研究所でワクチンの国家検定をしていましたので、安全性・有効性の担保は非常に大事だと思っています。ですから、イギリスとアメリカでのデータに注視しようと思っています。ワクチンを打つことによって感染が阻止されるのか、それとも重症化が阻止されるのか。どれくらいの期間、効果が持続するのか。そして副反応がどうなのかです」と話す。
「接種を望む」はインド89%でトップ、日本は69%で10位
ワクチン接種が開始されたら接種を望むか?主要15か国の1万8000人に聞いたところ、「望む」と回答した人は、インドが87%で1番多く、次が中国で85%、3番目はイギリスで79%だったが、日本は69%で10番目という結果だった。
番組が街で聞いたところ、「すぐに摂取したい」という人たちの理由は「早くみんな打って一刻も早く通学できるようにしてほしい」(大学生)、「日本で打つころにはイギリスやアメリカなどである程度副反応についても実証されているはず」(50代女性)。
「接種したくない」と言う人たちの理由は「インフルエンザワクチンで副反応がでたことがあり、今回も怖い」(20代女性)、「将来的なリスクなども心配で子どもにもまだ受けさせたくない」(40代男性)などだった。
青木理(ジャーナリスト)「どんな薬にもメリットとデメリットがある。メリットの方が大きければ副作用なども我慢して受けるわけです。今回のワクチンに関してはデメリットがまだ分かっていない。そうなると、『はいはい、打ちます』とは僕はならないかな」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「僕は今出ている情報であれば、打ちますね。僕が1番怖いと思っているのはコロナの後遺症なんです。ドイツの大学の調査では、治癒した人の60%に心臓の進行性の心筋炎が見られたと分かっています。これに対し、今のところファイザーやモデルナなどのワクチンで重篤な副作用は出ていない。