先月26日(2020年11月)未明、前代未聞の盗難自転車追跡劇がネットで生配信された。
きっかけは25日午後に投稿された「俺のチャリ盗んでディズニーいこうとすな。」というツイート。打ち合わせに行こうと自宅を出たところ、3ヶ月前に買ったばかりの自転車が無くなっていることに気がついた加藤江さんは、自転車に取り付けていた忘れ物防止タグの情報をもとに、墨田区の自宅から9キロも離れた江戸川区南葛西に自転車が移動していることを確認。状況をツイートするとともに仕事を終えた午後9時から捜索を開始した。
忘れ物防止タグ「tile」が威力を発揮
加藤さんは警察にも相談した。しかし、本来義務付けられている自転車の防犯登録をしていなかったことや、車体番号がわからないことから動けないと言われてしまい、自力での捜索を始めた。その様子は逐一ツイッターでリアルタイムで動画配信した。
加藤さんが取り付けていた忘れ物防止タグ「tile」は、GPSなどを使ったリアルタイムの情報提供ではなく、ブルートゥースを使って位置情報を送る仕組みのため、どうしてもタイムラグが発生してしまう。「そのまま置いてあってくれ」と祈る気持ちで向かった佐藤さんだが、位置情報が最後に確認された葛西駅周辺には自転車は見当たらなかった。
終電時間となって帰宅する加藤さんの元に、位置情報更新の通知が届いた。すぐにレンタカーを借りて再び葛西駅に向かう加藤さん。ツイートを見ていて、葛西駅周辺に詳しいという人が仲間に加わるとともに、自転車を発見したという嬉しい報告も届いた。
苦労が報われると思った加藤さんだが、発見者が一瞬目を離した隙に自転車は再び無くなっていた。深夜に自転車を探す初対面の3人組が次に向かったのは、自転車の位置情報履歴が一番長かった住宅地のマンション駐輪場。加藤さんはそこで自分の自転車を発見、見つかったことを警察に伝え、自宅に無事持ち帰ることができた。
今回の立役者となった忘れ物防止タグは財布やカギなどにつけることが主な目的だが、加藤さんはスーパーに自転車を止めた時に見失うこともあり、3週間前にたまたま取り付けていた。
小倉智昭キャスター「(犯人が)さらに出かけるまで張ってればよかったのに」
山下真司(俳優)「(忘れ物防止タグは)認知症になったら体につけてもらいます」
キャスターのカズレーザー「このメーカーのプロモーションとしては、めちゃくちゃ広告効果あるから、レンタカー代くらい払ってあげればいいのに」
小倉智昭「これ付けると探偵的な面白さがあるね」
カズレーザー「SNS時代ですね」
田中良幸アナウンサー「それがなかったら見つからなかった可能性高かったですね」