新型コロナの感染が広がる中で、価値観の違いから人間関係が破綻するケースが増えている。
20代女性は街頭インタビューに「友人から『空いてたら飲みに行こう』と言われるが、コロナに対して危機感がないのかな。職業柄コロナ対策行ってる職場なので、連絡返さない。ギクシャクしたくないのでうまく断る」と悩みを語る。
「親が秋田なんですが、(年末年始に)帰ってくるなと言われる。神経質すぎるというか、僕は普通に帰りたい」という20代男性は、意見の違いが解消しないまま結果的には帰省しない方がいいと判断した。他にも、恋人と久々のレストラン外食に出かけたが、周囲が密状態なのに男性が問題にしていないのをみて「もう付き合えない」と別れを考えた女性も。番組の調べでは46%が「家族・恋人・友人とコロナ観の違いを感じたことがある」と答えている。
岡山ではマスク観の違い? マスクなし市議が暴言で辞職へ
岡山県赤磐市では、市議会議員の言動が問題視された例も。11月はじめ(2020年)にがん検診を受けた行本恭庸市議が、女性職員からマスク着用を求められたのに怒り「しゃべるわけではなくマスクは必要ない。この若造が」とどなり、持ってきた検便の袋を机に投げつけたという。
とくダネ取材班の取材に行本市議は「お金を払って品物を渡したら済むと思っていた。マスクは必要ないと判断したが、注意され頭にきた。スムーズにしてほしかった」と説明する。検便袋を投げつけたとの報道に「放ってポロっと置いただけ」と反論。
しかし市議会は12月3日に辞職勧告決議案が審議される予定で、「マスクをしていないせいで色々トラブルがあったかもしれない。お粗末なことだから反省しなければいけない」という行本市議は18日に辞職願を出すという。
キャスターのカズレーザー「コロナ観の違いでこの市議を取り上げていいんですかね」
小倉智昭キャスター「経済を考えるか病気を考えるか人によって全然違う。GoToをどうするのか。」
三浦瑠麗(国際政治学者)「コロナは戦時体制にとても似ていて『こうでなければいけない』という規範性がとても強い。必要のない縁切りや世代間の関係冷え込みが起きてしまう。日本人にはいろんなことを曖昧にしておく知恵があるので、突き詰めないという知恵は必要ではないか」
海原純子(心療内科医)「緊急事態宣言中は平等だったが、GoToキャンペーンで外食や旅行を楽しむ人とそうでない人の格差が広がっている。自分が危険だと思ったら、なぜ危険か正確な状況を伝える」
二木芳人(昭和大学教授)「友人や家族が感染するとコロナ観も変わってくる。コミュニケーションをとるのが重要」