「ソロキャンプ」コーナーは大野が冒頭からはしゃぎっぱなしだ。番組のソロ企画により芸術的才能を開花させていった大野。担当ディレクターの大野愛のたまものなのだ

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   「嵐にしやがれ」(2020年11月28日夜9時~・日本テレビ系) 「ヒロシとサトシのソロキャンプ」コーナーの最終回。ラストを飾るのは、大野智が熱望していた無人島キャンプだ。向かったのは、沖縄県那覇市から船で40分、青い海と白い砂浜に囲まれた神山島。大野は冒頭からハイテンション。ウキウキ感がダダ漏れ、ニヤニヤが止まらず、些細なことにも感動しまくる。

   2001年公開の映画「キャスト・アウェイ」(トム・ハンクス主演)がきっかけで、無人島に憧れていた大野。毎度おなじみのテント張り、火おこし、たき火、食材調達、調理、実食と進んでいく。これまで大野が釣りに挑戦すると、坊主だったり、しょぼい釣果だったりしたが、今回は南国の魚がバカ釣れ。魚の下ごしらえを大野が担当、煮魚の味付けをヒロシが受け持つ。貝を網焼き、小魚をから揚げにし、浜辺で拾った貝殻に盛り付けて堪能。「うまい」「うまい」が止まらない豪華なキャンプ飯となった。

  • 大野の才能は番組企画で開花していった
    大野の才能は番組企画で開花していった
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キャンプ企画はコロナ禍での苦し紛れがきっかけだった

   この企画を振りかえって、2人がトーク。ヒロシは「変な話だけど、もう、やっぱコロナでね、こういうご時世になって、苦し紛れに、このソーシャルディスタンスで、屋上で無理くりキャンプロケをやった」と初回(2020年5月16日放送)を振りかえる。「それで終わりだと思って」いたのが、好評につきシリーズ化。それでも「まさか無人島に来るなんか思ってないし、(大野と)友達になるとは思ってなかった」と意外な展開だったことを告白した。2人は初回から意気投合、大野にとってヒロシは芸能界では数少ない「波長が合う」人で、その出会いは「衝撃的」だったそうで、それは「言葉では伝わらない」とほど深いものだと示唆する。

   お互い芸能人でありながら、普通の人の部分を残しているため、お互いのことが分かりあえる。無理に自分を良く見せようとすることなく、自然体で接することのできる居心地のいい相手なのだとも。夕方4時の撤収、まさかの日帰りロケを残念がりながらも、大野が「この続きしましょ。いろんなとこで」と変わらぬ交流を続けることを約束して終了した。

   同番組のソロ企画といえば、相葉雅紀のバイクツーリングや松本潤の対決シリーズ、二宮和也のゲーム対戦ものなどがあり、各自が様々な挑戦を見せてきた。だが大野の場合は少々違っていた。5年という長いスパンで練られた企画が大野の人間的な成長を促していった。ひとえに担当ディレクターの大野愛に尽きる。

   縄文土器作り、それも火おこしから始まった「作ってみよう!」コーナーは、様々なものづくりによって、個展を開くまでに芸術的才能を開花させた。男飯作りで調理技術と料理のレパートリーを増やし、自家製カレーパンを販売するまでに。勉強嫌いを返上、小型船舶免許1級、2級試験にトライして合格、「大野丸」で操縦技術をアップ、釣り体験を積んだ。「一生続けられる趣味」と言いきるまでに入れ込んだキャンプでは、活動休止後も友情を育めるヒロシという存在に出会えた。大野智成長記の続きは、活動再開後となる。

知央

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