「Go To トラベル」の発着問題で、感染拡大地域の大阪市と札幌市を目的地とする旅行を除外にしているが、出発地とする旅行について、菅首相は先週金曜日(2020年11月27日)、「出発分についても利用を控えるよう、ただちに呼びかけることとします」と自粛を呼び掛けた。
司会の加藤浩次「東京はまだ明らかになっていません。感染者が増えているのだから、早くしてほしいと思うんですが、なぜ、できないんでしょうか」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「政府はGo Toトラベルが原因で感染が広がっているという証拠があるのか、といっていますが、結果的に小出しになっています。なかなか見通しが分からず、昨日と今日で変わってしまう面がありますが、こういう時はある種のスケジュールというものをもっと強く出す必要があります」
年末年始はどうなるか、専門医「今週木金の感染者の数に注目」
今年(2020年)も早や1カ月だが、年末年始はどうなるか。日本感染症学会・指導医の水野泰孝氏に聞くと、注目は今週末の東京都の新規感染者だという。
「(11月の21、22、23日の)連休が終わって、旅行など人の動きの評価が出て来るのは、今週の半ばぐらいだと思います。感染者が多いのは木曜日、金曜日ですが、東京の感染者がその日あたりに例えば600人、700人、800人と、グーンと増えると、歯止めが難しく、抑えるのは年末までかかるかも知れません。逆に400人ぐらいで何とか踏みとどまれば、年末にかけては緩やかになるかも知れません。ともあれ、木曜日とか金曜日を注目したいと思っています」
加藤「木曜日、金曜日の人数が800人を超えると、年末に影響があるということですね」
水野氏「ちょっと勢いが完全に止まっていない印象なので、その数字になれば、年末に抑え込むのは難しいかもしれません」
加藤「そうか、そうなると、年をまたぐことになりますか。この年内中の3週間に何とか抑えたいですね」