今は日曜日の「ジャパンカップ」のことで頭がいっぱいだ。100年に1度、否、これからどれだけ競馬が続いても二度とあり得ないレースだといっていい。
これについては後で触れるとして、ポストの菅義偉版「桜を見る会」疑惑からいこう。読売新聞(11月23日付朝刊)がスクープした、安倍晋三前総理が主催した「桜を見る会」の夕食会に後援会が一部を負担していたという報道は、永田町を震撼させている。東京地検特捜部が安倍の事情聴取にまで踏み込むのか、特捜部にその"覚悟"があるのかに注目が集まっている。
ポストによると、同じ疑惑の構図が菅にもあるというのである。菅が官房長官に就任して2年目の2014年4月29日の午後、横浜ロイヤルパークホテルの宴会場「鳳翔」で「菅の春の集い」が開かれ、支持者2500人近くが集まったという。ソフトドリンクとスナック菓子程度で、参加費は1500円だった。だが、菅の資金管理団体「横浜政経懇話会」や政党支部の政治資金報告書には、この時の収入も費用も一切記載がないというのだ。
菅はその後も毎年「春の集い」を開催している。16年は熊本地震があったため、会場費とキャンセル料の記載が政党支部の報告書にあるという。その後からは毎年記載されてはいるが、会費や人数は公表されていないそうだ。さらなる不記載は12年から現在まで続いている「成田山初詣バスツアー」「ディナークルーズ」「ゴルフコンペ」など後援会をヨイショするイベントだという。
ポストによると12年までさかのぼっても記載はないそうだ。ちなみに成田山ツアーは毎年1000人近くが参加し、参拝が終わると幕張のアパホテルで幕の内弁当を食べて帰るそうだが、会費は8000円。
岩井奉信日大法学部教授は、「会費制の支援者の会合やバスツアーは、政治団体の『その他の事業』にあたり、法律上、政治資金収支報告書に『記載しなければならない』と規定されている。(中略)不記載は脱法行為の疑いがある」と指摘している。
菅は「秘書がうっかりして」と言い逃れるつもりかもしれないが、こうした一事を見てもわかるように、菅は脇が甘すぎる。これからも掘ればいくらでもスキャンダルは出て来ると思う。
ところで安倍の桜疑惑の捜査は今後どうなるのだろうか。新潮が何人かに聞いているが、大方は「安倍さん本人が起訴されるとは思えない」という見方。東京地検特捜部元副部長で弁護士の若狭勝も、「もし、秘書だけでも在宅起訴して罰金刑にできるなら、政治と距離を置く検察本来の秋霜烈日の姿に戻ったと、むしろ嬉しく思いますけどね」と、古巣には期待していないようである。
MISIAが TBS「NEWS23」の取材中に馬から落ちて重傷を負った。TBS側は当初、非を認めるどころかMISIAへの謝罪もなかった。
さて、奇跡の歌声といわれる歌手のMISIA(42)が、TBS『NEWS23』の取材中に馬から落ちて、「背骨の第6、第7胸椎棘突起部骨折で全治6週間の重傷」を負ってしまった。新潮がこの件を取材しているが、どうやら取材班の不注意が繊細な馬を驚かせたために起きた事故だったと見ているようだ。
なぜなら、知的障害を持つ女の子と馬に乗ってゲームを始める前に、馬術担当トレーナーからディレクターらに、「馬は敏感な生き物。マイクを向けたり、人が急に動いたりすると驚いてしまう。競技中は動かないでくださいね」とレクチャーを受けていたのに、ゲーム中に彼女をインタビューするためのセッティングを始めてしまったから、馬が驚いてしまったというのだ。
だが、TBS側は発表するリリースの最初の文案に、非を認めるどころかMISIAへの謝罪もなかったというのだ。MISIAの事務所は予定していたコンサートが中止になり、チケット代だけでも5000万円近い損失になるという。TBS側は、非を認めると損失分を払わなくてはいけないから、のらりくらりとしているのだろうか。MISIAは年末にNHKの紅白出場が決まっているが、まだ出場できるかどうか微妙だそうである。
パーキンソン病を発症したみのもんたに献身的に尽くしている元銀座のホステスがいる。歳の差40歳。羨ましい。
かつて「テレビ界の帝王」といわれていた、みのもんた(76)というタレントがいたことを、文春を読んで思い出した。テレビで毒舌を吐き、毎晩、銀座で飲み歩いて「夜の帝王」といわれたこともあった。だが、日本テレビ局員だった次男が、酒に酔って他人の財布からキャッシュカードを盗み、現金を引き出そうとして逮捕されてから、すっかり落ち目になってしまった。
本人曰く、去年(2019年)の暮からパーキンソン病を発症してしまったそうだ。すっかり年寄りになってしまったが、彼には鎌倉に広大な邸宅があり、父親が創業した水道メーターの製造販売をする「ニッコク」という優良企業の代表取締役だから、総資産は50億円を優に超えるといわれるそうだ。
羨ましい限りだが、そんなみのに献身的に尽くしてくれる元銀座のホステスがいるという。歳の差40歳。羨ましい。その上彼女は、介護の資格まで持っているという。いいじゃないの歳の差なんてと、私は思うが、子供たちからは「資産狙い」だと見られているのだろう。
まるで熟年夫婦のように仲睦まじいようだ。1億5000万円もするマンションをプレゼントしたそうだが、結婚はしないというのである。
みのの言い分は、「彼女の人生はこれからでしょう? 変な風に僕は邪魔したくない」。彼女のほうは文春に対して、「交際はしていません。結婚する気もありません」とけんもほろろ。なまじ資産があり過ぎるから身内から反対される。いっそ、全財産を子供たちにくれてやって、裸一貫で彼女のところに転がり込んだらどうか。まあ、彼女のほうが受け入れてくれないだろうな。
岡田裕介東映グループ会長が亡くなった。文春は、吉永小百合と岡田の過去を書いているが、吉永小百合は恋多き女だと、私は思っている。
岡田裕介東映グループ会長が亡くなった。享年71。昔はいい男だった。親父は東映の社長だった。慶応大学在学中に俳優としてデビューした。その後、東映に入社して、トップになり、制作の指揮もとっていたそうだ。中でも吉永小百合主演の映画制作に多く関わってきた。
文春は、その吉永が結婚後に、岡田の自宅で二人きりで過ごした後、岡田が彼女を車で送る姿をFOCUSに撮られたことがあったと報じている。吉永は、これから撮影に入る台本を、岡田に読んでもらっていたという「苦しい弁明」をしたが、今だったら、「吉永不倫発覚」と大騒ぎになっただろう。
当時を知る芸能関係者がこう話している。
「実は『FOCUS』はもっと深い関係を匂わせる写真も撮った。しかし、俳優時代から岡田氏の面倒を見てきた有名プロデューサーが間に入り、車中写真が使われることになったのです」
岡田は生涯独身を通した。
吉永小百合は恋多き女だと、私は思っている。私がフライデー編集長時代、西武鉄道グループの堤義明オーナーと恋仲にあるという情報を追ったことがあった。赤坂プリンスホテルから2人して出て来るところを撮ったが、使えなかった。ホテルで打ち合わせをしていたと言われれば、こちらにはそれ以上突っ込む手札がなかった。
西武ライオンズにいた頃の清原和博とも噂になった。岡田の話から外れたが、そういえば吉永の亭主も岡田(太郎)だったな。
韓国のアイドルグループ「BTS」が凄まじい人気だ。日本の芸能界もこれからは韓国から学ばなくてはいけない。
韓国のアイドルグループ「BTS」が凄まじい人気である。日本のジャニーズのアイドルグループとは違って、歌手としての実力も認められ、グラミー賞にもノミネート(来年1月31日が授賞式)された。
今や「ビートルズ」の再来とまでいわれるBTSを、ニューズウイーク日本版が大特集している。BTSが韓国へもたらす経済効果は毎年49億ドルで、このままいけばデビュー10年で、18年に開催した平昌冬季五輪の収益を軽く超えるそうだ。17年に韓国を訪れた観光客のうち13人に1人がBTSを見たいというのが旅行目的だったという。
彼ら7人に魅力があることはもちろんだが、ARMYと呼ばれる熱狂的なファンがいることが大きいようだ。これは「若者を代表する魅力的な進行役」という英語の頭文字からとったもので、「ARMYが存在するからこそ、僕らが存在する」とJINはいっているそうだ。
日本のアイドルグループのように、金儲けのためのファンクラブとは一味も二味も違う。BTSはいろいろなところへ寄付をしている。コロナ禍で仕事が激減した音楽業界関係者の救援を目的とした「クルーネーション」に100万ドル寄付。BLM運動へも100万ドル寄付している。
すると、ARMYが寄付用のツイッターアカウントをつくり、同額を集める運動をスタートさせたという。目標達成に要した時間はわずかに25時間だったそうである。日本のアイドルづくりを学んだ韓国芸能界は、あっという間に日本を凌駕し、世界のアイドルグループへと飛躍してしまった。映画業界もそうだ。
これからは韓国から日本は学ばなくてはいけない。そうしなければ、アメリカの自動車産業が凋落したのと同じことが起きる。
アーモンドアイとコントレイル、デアリングタクトが「ジャパンカップ」で会いまみえるのは"奇跡"としかいいようがない。
さて、今日の本題に入ろう。新潮でも特集しているように、三冠馬にして現役最強馬のアーモンドアイ、無敗の牡馬・牝馬三冠馬のコントレイルとデアリングタクトが、「ジャパンカップ」で会いまみえるというのは"奇跡"としかいいようがない。中でもデアリングは、北海道にある小さな家族経営の牧場で生まれ、0歳のセリでは買い手がつかず、翌年になってようやく1200万円で落札された。
億の値がつく昨今では雑草のような馬だが、走ってみれば、並みいる高額馬をごぼう抜きして三冠馬になった。われわれ世代には、公営競馬から中央入りして人気者になったハイセイコーを彷彿とさせるところがある。
このレースはレース実況の名人で現在はフリーアナの杉本清がいうように、「今年のJCは何十年後かにも振り返られるような、貴重なレースになります。"ああ、三つ巴の対戦はコロナの年だったなあ"と」
書かせてもらっているのが「J-C」ASTだから、Almondが頭かな。(文中敬称略)
【絶対当たらない馬券術】
さて、今度のジャパンカップほど難しいレースはない。三頭が抜きん出ているのは間違いないが、どれが勝つのかとなると東大入試より難解である。一つの物差しが、先週行われたマイルチャンピオンシップにある。4歳牝馬のグランアレグリアが爆発的な瞬発力で勝った。
それに匹敵するといわれていた三歳牡馬のサリオスが、デムーロの下手な騎乗もあったが2馬身離された5着に沈んだ。4番人気になった三歳牝馬のレシステンシアは8着。サリオスはコントレイルといい勝負をした牡馬。レシステンシアは桜花賞でデアリングタクトの2着だった。
たしかに、アーモンドも安田記念でグランアレグリアに2馬身差をつけられた2着だったが、出遅れ、馬込みで出るに出られなかったことを考えれば、同程度に評価できるのではないか。
それに、菊花賞でコントレイルと最後まで競り合ったアリストテレスに騎乗していたのはルメールだから、コントレイルの力は掴んでいるはずだ。私はデアリングタクトのほうがコントレイルより上だと見る。これまで数多くのレースを見てきたが、今回のレースは、アサカオー、マーチス、タケシバオーの三強が出た1968年のダービーに似ている。三頭がけん制し合っているうちにタニノハローモアにまんまと逃げきられてしまった。
逃げるであろうカレンブーケドールか、思い切って逃げたときのキセキが穴になる。したがって◎アーモンドアイ、○デアリングタクト、▲コントレイル、△カレンブーケドール、キセキとした。どちらにしても世紀の一戦を楽しもうではないか。GOODLUCK!