安倍晋三の「桜を見る会」事件が永田町を震撼させている。東京地検特捜部が安倍の事情聴取に踏み込むのか、特捜部にその"覚悟"があるのかに注目が集まる。しかし、ポストによると同じ疑惑の構図が菅義偉にもあるという。官房長官時代に毎年横浜のホテルで開いていた「菅の春の集い」がそれだ。

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アーモンドアイとコントレイル、デアリングタクトが「ジャパンカップ」で会いまみえるのは"奇跡"としかいいようがない。

   さて、今日の本題に入ろう。新潮でも特集しているように、三冠馬にして現役最強馬のアーモンドアイ、無敗の牡馬・牝馬三冠馬のコントレイルとデアリングタクトが、「ジャパンカップ」で会いまみえるというのは"奇跡"としかいいようがない。中でもデアリングは、北海道にある小さな家族経営の牧場で生まれ、0歳のセリでは買い手がつかず、翌年になってようやく1200万円で落札された。

   億の値がつく昨今では雑草のような馬だが、走ってみれば、並みいる高額馬をごぼう抜きして三冠馬になった。われわれ世代には、公営競馬から中央入りして人気者になったハイセイコーを彷彿とさせるところがある。

   このレースはレース実況の名人で現在はフリーアナの杉本清がいうように、「今年のJCは何十年後かにも振り返られるような、貴重なレースになります。"ああ、三つ巴の対戦はコロナの年だったなあ"と」

   書かせてもらっているのが「J-C」ASTだから、Almondが頭かな。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】

   さて、今度のジャパンカップほど難しいレースはない。三頭が抜きん出ているのは間違いないが、どれが勝つのかとなると東大入試より難解である。一つの物差しが、先週行われたマイルチャンピオンシップにある。4歳牝馬のグランアレグリアが爆発的な瞬発力で勝った。

   それに匹敵するといわれていた三歳牡馬のサリオスが、デムーロの下手な騎乗もあったが2馬身離された5着に沈んだ。4番人気になった三歳牝馬のレシステンシアは8着。サリオスはコントレイルといい勝負をした牡馬。レシステンシアは桜花賞でデアリングタクトの2着だった。

   たしかに、アーモンドも安田記念でグランアレグリアに2馬身差をつけられた2着だったが、出遅れ、馬込みで出るに出られなかったことを考えれば、同程度に評価できるのではないか。

   それに、菊花賞でコントレイルと最後まで競り合ったアリストテレスに騎乗していたのはルメールだから、コントレイルの力は掴んでいるはずだ。私はデアリングタクトのほうがコントレイルより上だと見る。これまで数多くのレースを見てきたが、今回のレースは、アサカオー、マーチス、タケシバオーの三強が出た1968年のダービーに似ている。三頭がけん制し合っているうちにタニノハローモアにまんまと逃げきられてしまった。

   逃げるであろうカレンブーケドールか、思い切って逃げたときのキセキが穴になる。したがって◎アーモンドアイ、○デアリングタクト、▲コントレイル、△カレンブーケドール、キセキとした。どちらにしても世紀の一戦を楽しもうではないか。GOODLUCK!

ジャパンカップ
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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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