韓国のアイドルグループ「BTS」が凄まじい人気だ。日本の芸能界もこれからは韓国から学ばなくてはいけない。
韓国のアイドルグループ「BTS」が凄まじい人気である。日本のジャニーズのアイドルグループとは違って、歌手としての実力も認められ、グラミー賞にもノミネート(来年1月31日が授賞式)された。
今や「ビートルズ」の再来とまでいわれるBTSを、ニューズウイーク日本版が大特集している。BTSが韓国へもたらす経済効果は毎年49億ドルで、このままいけばデビュー10年で、18年に開催した平昌冬季五輪の収益を軽く超えるそうだ。17年に韓国を訪れた観光客のうち13人に1人がBTSを見たいというのが旅行目的だったという。
彼ら7人に魅力があることはもちろんだが、ARMYと呼ばれる熱狂的なファンがいることが大きいようだ。これは「若者を代表する魅力的な進行役」という英語の頭文字からとったもので、「ARMYが存在するからこそ、僕らが存在する」とJINはいっているそうだ。
日本のアイドルグループのように、金儲けのためのファンクラブとは一味も二味も違う。BTSはいろいろなところへ寄付をしている。コロナ禍で仕事が激減した音楽業界関係者の救援を目的とした「クルーネーション」に100万ドル寄付。BLM運動へも100万ドル寄付している。
すると、ARMYが寄付用のツイッターアカウントをつくり、同額を集める運動をスタートさせたという。目標達成に要した時間はわずかに25時間だったそうである。日本のアイドルづくりを学んだ韓国芸能界は、あっという間に日本を凌駕し、世界のアイドルグループへと飛躍してしまった。映画業界もそうだ。
これからは韓国から日本は学ばなくてはいけない。そうしなければ、アメリカの自動車産業が凋落したのと同じことが起きる。