安倍晋三の「桜を見る会」事件が永田町を震撼させている。東京地検特捜部が安倍の事情聴取に踏み込むのか、特捜部にその"覚悟"があるのかに注目が集まる。しかし、ポストによると同じ疑惑の構図が菅義偉にもあるという。官房長官時代に毎年横浜のホテルで開いていた「菅の春の集い」がそれだ。

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岡田裕介東映グループ会長が亡くなった。文春は、吉永小百合と岡田の過去を書いているが、吉永小百合は恋多き女だと、私は思っている。

   岡田裕介東映グループ会長が亡くなった。享年71。昔はいい男だった。親父は東映の社長だった。慶応大学在学中に俳優としてデビューした。その後、東映に入社して、トップになり、制作の指揮もとっていたそうだ。中でも吉永小百合主演の映画制作に多く関わってきた。

   文春は、その吉永が結婚後に、岡田の自宅で二人きりで過ごした後、岡田が彼女を車で送る姿をFOCUSに撮られたことがあったと報じている。吉永は、これから撮影に入る台本を、岡田に読んでもらっていたという「苦しい弁明」をしたが、今だったら、「吉永不倫発覚」と大騒ぎになっただろう。

   当時を知る芸能関係者がこう話している。

   「実は『FOCUS』はもっと深い関係を匂わせる写真も撮った。しかし、俳優時代から岡田氏の面倒を見てきた有名プロデューサーが間に入り、車中写真が使われることになったのです」

   岡田は生涯独身を通した。

   吉永小百合は恋多き女だと、私は思っている。私がフライデー編集長時代、西武鉄道グループの堤義明オーナーと恋仲にあるという情報を追ったことがあった。赤坂プリンスホテルから2人して出て来るところを撮ったが、使えなかった。ホテルで打ち合わせをしていたと言われれば、こちらにはそれ以上突っ込む手札がなかった。

   西武ライオンズにいた頃の清原和博とも噂になった。岡田の話から外れたが、そういえば吉永の亭主も岡田(太郎)だったな。

岡田裕介のデビュー映画「赤頭巾ちゃん気をつけて」(1970年、AmazonDVD)
岡田裕介のデビュー映画「赤頭巾ちゃん気をつけて」(1970年、AmazonDVD)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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