スーパーコンピューター「富岳」が飛沫感染の新たなシミュレーションをはじき出した。
タクシーに運転手と客2人の計3人が乗り、時速40キロで走行中の車内。窓を閉め切った状態で後部席左側の客が咳をすると、青く色付けされた小粒の飛沫があっという間に広がった。運転席と後部左側の窓を5センチ程度開けても、ほとんど変わらない。エアコンで外気を取り入れる方が窓を開けるより効果的で、人がマスクをつけていれば飛沫量を30%程度にまで減らせることも分かった。
マスクは素材により飛沫防止効果に差があり、ウレタンマスクよりも、使い捨てのマスクの効果が高かった。
野外バーベキューでは隣より風下に飛ぶ
カラオケボックスの21平方メートルの部屋に9人が入り、1人が歌うシチュエーションで調べると、「飛沫が30秒ぐらいで部屋全体に広がりました。排気口の下で歌えば、あまり飛びませんでした」(立本信吾アナウンサー)という。
野外のバーベキューは、風速毎秒0・5メートル、人と人の間1メートルで、隣より風下の人に飛んだ。間が1・7メートルなら、飛沫は半分に抑えられる。
司会の小倉智昭「早く行って風上をゲットすることだな」
航空機の換気性能が高いことも分かった。3分でまるまる換気された。ただ、リクライニングを倒して咳をすると、飛沫は広範囲に広がった。
小倉「自分たちが考えていたのと違うこともありました」
長野智子(キャスター)「いかに飛沫まみれの人生だったかが分かった。野外なら大丈夫というのも違いましたね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト