27日(2020年11月)に放送されたNHK朝の連続小説「エール」の最終回は「『エール』コンサート」と題した特別編だった。東京・渋谷のNHKホールを舞台に、登場人物総出で古関裕而が作った数々の名曲を歌う「紅白歌合戦」のようなコンサート形式。
ネット上では「みんな歌がうまい。感動した」「本物の紅白でもこれをやってほしい」という称賛の声が殺到した。
「栄冠は君に輝く」は、藤堂先生と久志の恩師&教え子コラボ
司会を務めたのは古山裕一(窪田正孝)。オープニングは、登場人物の子ども時代を演じた子役たちによる「とんがり帽子」。藤丸(井上希美)と夏目千鶴子(小南満佑子)が「モスラの歌」のハーモニーを披露。藤堂先生の妻・昌子(堀内敬子)が「フランチェスカの鐘」、ミュージックティーチャーこと御手洗清太郎(古川雄大)が「福島行進曲」、光子(薬師丸ひろ子)が「高原列車は行く」を歌った。裕一の最初のヒット曲「船頭可愛いや」を村野鉄男(中村蒼)のギター伴奏で、佐藤久志(山崎育三郎)が歌い上げた。
「栄冠は君に輝く」では、藤堂先生(森山直太朗)と久志の恩師&教え子コラボを見せた。何より圧巻の歌唱力で驚かせたのは、馬具職人の岩城新平(吉原光夫)による「イヨマンテの夜」だった。元劇団四季の団員で、帝国劇場のミュージカル「レ・ミゼラブル」では史上最年少でジャン・バルジャン役を務めているのだから当然だ。締めくくりは、裕一指揮による「長崎の鐘」。音(二階堂ふみ)を始め、出演者全員が平和の祈りを込めて歌った。