「桜を見る会」の前夜祭の費用をめぐり、再び大問題が起きている。会場となったホテルニューオータニの一番安価なプラン(1万1000円)より、参加した支持者らが支払った会費(5000円)のほうが安かった件で、安倍晋三前首相側が東京地検特捜部の事情聴取で差額を補填していたことを認めたからだ。事実なら有権者への寄付行為となり、公職選挙法違反に問われる可能性がある。
国会では、野党の追及に菅義偉首相が苦しい答弁を繰り返した。当時官房長官だった菅義偉首相に対して、立憲民主党の枝野幸男代表は「菅首相が嘘をついた可能性があり、国会の審議が愚弄された」、共産党の田村智子議員も「安倍前首相の答弁は嘘だった」と指摘したが、菅首相は「私の立場で答えられるものではない。捜査が行われている状況の中、答えるべきではない」などと答えるしかなかった。
「安倍前首相に今後書面で事実確認をするのでは」
キャスターの立川志らく「今の段階は限りなくクロ。菅首相もこう答えるしかないが、100%クロとなったときにどう答えるかだ」
ロンブー・田村淳は「安倍前首相は秘書に確認しているはず。そのうえで公の場で言ったことが違っていればウソになる。僕の相方はウソをついてひどいことになった。芸人もウソに対する責任の取り方を示している。今後も疑い続ける」
フリーアナウンサーの中村仁美「納得できないまま強制終了されたイメージがあった。再追及するのはいいことだと思うが、でもコロナで大変なこの局面でなぜ?とも思う」
高橋知典弁護士は、補填していれば公職選挙法違反で最高で懲役1年、罰金30万円、政治資金歩行酷暑に記載がなければ政治資金規正法違反で同5年、100万円の罪になるとして「間違いはウソにならないという認識をしているのだと思う」と話す。
元東京地検特捜部の若狭勝弁護士は「補填した事実を知っていたかどうか、安倍前首相に対して今後書面で事実確認をするのではないか。明確な物証がなければ法律的に罪に問うのは難しい。秘書の責任で幕引きか」との見方を示した。