政府がきのう24日(2020年11月)、観光支援事業「GoToトラベル」の対象から大阪、札幌の2市を除外すると決めた。新規予約は24日から12月15日まで3週間停止。予約済み旅行は12月1日現地着分までの割引を有効、以降は無効とする。吉村洋文大阪府知事がリモート生出演し「ブレーキが必要だ」と語った。
司会の小倉智昭「大阪府で22日に490人の新規感染者が出たことをどう受け止めますか」
吉村知事は「大きな数字で、拡大のスピードが速かった。GoToトラベル自体には反対しないが、急拡大は止めるべきだ」と医療体制崩壊の危惧を語った。「高齢者の医療お断りが起きているのか」との古市憲寿(社会学者)の質問には「それはない。ネット上のデマだ」とはっきり否定した。
東京・小池知事の「ハンマー・アンド・ダンス」に近い考え
金子恵美(元衆院議員)が「GoToにブレーキで消費者のマインドがいったん冷えると戻り切らないのでは」と聞いたのに対しては、「まず感染のヤマの頂上をおさえて、アクセルとブレーキを使い、ヤマが下がれば緩めていく」と、小池百合子都知事が言うハンマー・アンド・ダンスに近い考えを示した。
吉村知事は大阪市北区と中央区にある約2万5000の飲食店については、11月27日から12月11日まで午後9時までの営業時間短縮を要請した。「大阪は観光地と繁華街が一体だから判断した」という。
デーブ・スペクター(テレビプロジューサー)「どっちをやっても批判されるが、政治家は好かれるために仕事するわけではない。英断は評価すべきだと思う」
GoToを放置すれば大阪以外にも感染が広がる可能性は依然ある。