「旭川だけではもたない」...コロナ病院クラスター発生で医療従事者不足が深刻!「本州から応援を」医師会も悲痛な叫び

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   きのう23日(2020年11月)、新型コロナウイルス新規感染者が6日連続で200人を超えるなど、感染拡大が続く北海道。札幌だけではなく、旭川市でも昨日までに吉田病院で104人、旭川厚生病院39人の感染が確認されるなどクラスターが発生。旭川保健所によると、旭川厚生病院は外来、入院患者の受け入れを止めていて、地域医療全体に多大な影響が出ているという。

   旭川市は新型コロナ病床が102床あり現在68床が使用されているが、病床数以上に深刻なのが人手不足だ。北海道医療大学の塚本容子教授によると、旭川では看護職員の感染が起きて半分くらい職員がいない状態だという。旭川厚生病院は職員や患者ら1500人の検査を行う予定だが、これまでに検査が済んでいるのは200-300人ほどで、今は夜中まで検査をしている状況だ。

   旭川市は、今は市でなんとかしようとしているが、パンクしたら他のエリアにお願いすることになるという。北海道医師会も「北海道だけではもたない」と本州からの応援を求めている。

   大阪府医師会の茂松茂人会長「ベッドの数だけ合わせても人材が不足している。どこでもこういうことが起きると思う。日本医師会は支援チームがあるので送り込んでいくという姿勢がある。関西では広域連合ができている」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「とりあえずは旭川をどうにかしなければいけない。自衛隊の医官、看護師を派遣することを考えたほうがいい」

   塚本容子教授「医官派遣の他、ゴミやリネンの処理など、医療関係者以外のことでできることをやっていただけたらいい」

大阪でも医療体制ひっ迫、検査まで1週間かかるとは...

   一方、大阪では10月後半から検査の陽性率が上がり始め、一昨日11月22日には18.9%を記録した。上本町わたなべクリニックの渡邊章範院長は陽性率の高さについて「検査体制が不十分で検査数の分母が少なくなっている」と指摘する。大阪は先週金曜日の検査数が4362件と過去最多となったが、それでも検査体制は不十分で、大阪市に電話してもなかなかつながらず、濃厚接触者と認められても検査に1週間かかることもあるという。

   玉川徹「検査まで一週間かかるというが、一週間くらいで急に重症化することがある。暗澹たる気持ちになる」

   青木理(ジャーナリスト)「軽症・無症状者の検査を取りこぼすことは、感染者が市中にたくさんいることを意味する」

   司会の羽鳥慎一「大阪府の重症者数は98人で、きのう時点での重症者用病床使用率は47.6%となっています」

   茂松会長「大阪は家族で暮らしている人が多いため、重症化しやすい高齢者に感染が広がるリスクが高い。重症者数は非常に厳しい状態で、ベッド数はあるがスタッフが揃わない」

文   みっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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