「吉岡さんは、私と付き合ったほうがいい!」――3人の弟を育てるためにホームセンターT's Craft & Homeのホームファッション売場で働く安達桃子(有村架純)は、同じホームセンターの配送部で働く吉岡真人(林遣都)に恋を告白した。だが、吉岡は「イエス」とも「ノー」とも答えず、ただ戸惑う表情を見せる。
吉岡も同じように自分に好意を抱いていると思っていた桃子は、予想外の展開に困惑する。弟たちに「姉ちゃんに告白されて、振る人っていると思う?」と尋ねたり、幼馴染みの浜野みゆき(奈緒)に相談するなど、気が気ではない。
そのため、みゆきは桃子の弟・和輝(髙橋海人)と付き合い始めたことを桃子に打ち明けるタイミングを逃してしまった。
過去を打ち明ける吉岡、桃子が無言で抱きしめる
桃子の切ない乙女心を知った3人の弟たちは、姉が恋する相手を一目見たいと、桃子に内緒でホームセンターへ行った。フォークリフトを巧みに操り、笑顔で真面目に働く吉岡を見つけ、それが桃子の恋の相手だと直感する。また、吉岡も桃子のことを心配する弟たちに気づいた。
そのころ、桃子と吉岡が一緒にいるのを目撃した吉岡の保護司で、桃子たちの親戚でもある川上菊雄(光石研)は、吉岡の母親の貴子(和久井映見)が働く弁当屋を訪ねた。そして、川上は貴子に「真人くんの相手は君の姪だ」と告げた。桃子と真人の間には、真人の過去のほかにも、複雑な人間関係があったのだ。
何を置いても弟たちのことを考える桃子をよく理解している吉岡は、桃子に「俺は君みたいな素敵な人と付き合えるような人間じゃないんだ」と告げ、暴行事件を起こして刑に服した自分の過去を告白する。それを聞いた桃子は涙を流し、無言で真人を抱きしめる。
一方、桃子の上司・市原日南子(小池栄子)は、吉岡の上司・高田悟志(藤木直人)が何日も職場に顔を出していないことで気を揉んでいた。高田は誰にも告げずに、ある場所に通っていたのだ。
桃子はライバル店との野球の試合に、吉岡を誘った。すると、そこに思いがけない人物が現れる。桃子と吉岡、市原と高田......不発に終わりそうな2組の恋は、ここで一発大逆転となるのか......。(よる9時放送)
寒山